どこまで県民を愚弄するのか ~ 有識者会議 半数政府系御用学者

 9月7日の沖縄の新聞(沖縄タイムス、琉球新報)は、国の欺瞞に満ちた辺野古新基地に関する記事が満載だった。どこまで沖縄県民を愚弄すれば気が済むのか!と怒りがわいてくる。

 (沖縄県以外のマスコミにはほとんど載らないと思うので、このブログで取り上げることにした。少しでも多くの関心のある方々に届けられればと思う)

<その①>

 しかも、第三者機関といいながら、半数以上が政府機関関係者委員長は辺野古工事を請け負う関連会社の取締役だった。

<その②>

 琉球セメント安和桟橋から辺野古へ搬出されている土砂が、ほとんど赤土で赤土防止条例違反だと市民グループや県の指摘に対し、防衛局は「岩ズリ」と称して県の指導も無視してきたが、その岩ズリそのものが実は違法だということがわかった。

 さあ!赤土は違法、岩ズリも違法となれば、今度はなんと言い替えてごまかす?防衛局!

<琉球セメント安和桟橋構内に積み上げられた赤土。ベルトコンベアで船に積み替えられ、辺野古の海へと運ばれる。防衛局はこれを琉球セメントの安和鉱山から出る『岩ズリ』であり、赤土防止条例には違反しない」としてきた>

 ちなみに琉球セメントは宇部興産の子会社。もともとは沖縄の地元企業だったが、 いつの間にか宇部興産のものになっていた。宇部興産は安倍総理のお膝元・山口県の企業、そして麻生財務大臣は宇部興産の大株主である。私たちは「安倍興産」と呼んでいる。

 

<その③>

 辺野古の軟弱地盤や活断層について、「今度は辺野古では大規模地震は起きない」と防衛局。だから災害の際の避難計画も立てないとした。その整合性をとるために今度は、気象庁が出した震度6の予想を、防衛局が勝手に震度4に変更した。

 

 これほどの欺瞞がまかり通るのは、沖縄以外のほとんど国民は「辺野古のことなど関心がない」と政府はわかっているから。しかし、同じようなことは全国どこでも起こっている。モリカケ問題もその一つが表面化しただけ。国民の政治への無関心が根底にある。私たちは政府に対してもっともっと怒らなければならない。

(上記の4つの記事はすべて9日付琉球新報より)

 

 

2019年9月9日リンクURL

高校生 基地を詠む ~ 全国短歌甲子園で準優勝

  <8月18日 琉球新報 ↑>

 今回出場したのは、いずれも高校2年で文芸部の國吉さん、島袋乃碧(のあ)さん(17)、徳村帆華さん(17)の3人。

灰色の箱が生み出す爆音は 今か 咲く花ただ揺らすのみ

団体戦決勝の大将戦での島袋さんの作品。「灰色の箱」をフェンスで囲われた米軍基地に見立て「咲く花」に地域住民や生活する自身を重ねたという。

碧海にコンクリートを流し込み儒艮(ジュゴン)の墓を建てる辺野古に

國吉さんは「基地問題にはずっと関心があり、本土との温度差を感じていた。(準優勝で)短歌を通して、しっかり沖縄らしさを届けられたと思う」と喜びを語った。

2019年8月19日リンクURL

世界中に勇気を与えている ~ オール沖縄をIPBの加盟団体として迎えたい

 ドイツを拠点に活動する世界的な平和団体「国際平和ビューロー(IPB)のライナー・ブラウン代表が30日、辺野古を訪れ、座り込みの抗議を続けている市民らに「皆さんの行動は世界中に勇気を与えている。皆さんの勝利は世界の勝利。共に頑張ろう」と激励した。

 また、31日に開かれたシンポジウムで、オール沖縄会議をIPBの加盟団体としてして迎える考えを明らかにした。

 

 IPBは、世界70カ国に300の組織を持つ国際的な平和団体で、ノーベル平和賞受賞者が多数参加している他、IPB自体もノーベル平和賞を受賞している。

 2017年に、辺野古の新基地建設に反対して抵抗を続けているオール沖縄会議を高く評価し、「マクブライド平和賞」を授与している。

2019年8月1日リンクURL