毎月11日に、県庁前県民広場で行われるフラワーデモ。今日は先月末明らかになった米兵による性暴力事件とその隠ぺいが問題になっている中で開催され、初参加の人や県内各地で行われているフラワーデモのメンバーも合流して、多くの人達が集った。
いつもとは会の持ち方を変更して、午後7時から前半30分を通常のフラワーデモとして、花を手にメッセージボードを掲げての沈黙のスタンディング。第2部として午後8時から1時間米兵の性暴力、事件を隠蔽した日米政府への抗議声をあげた。
県外から駆け付けたフラワーデモ全国ネットワークのメンバーもいた。
自分たちの地域でのフラワーデモを済ませ、沖縄のフラワーデモに間に合わせて駆けつけたという。
「地元の自衛隊基地にオスプレイが配備された。いずれ米軍がやってくるという危機感を持っている。米軍の性暴力は沖縄だけの問題ではなく、自分事として身に迫ってくる。いたたまれず駆けつけた」。
参加者が次々手を上げ、それぞれに思いを語った。発言者の多くは、被害者に思いを馳せ、声を詰まらせながら、自分ごととして語った。
中には「自分も当事者です。被害に会ったことで自分を責め続けていたが、”あなたは悪くない”と言ってくれるフラワーデモに出会い、何度も参加する中で、本当に自分は悪くないと思えるようになり救われた」と、安心して語れる場所があることの大切さを訴えた。
主催者からは「米軍の性暴力が大きな社会問題になるたびに、”自分は身内からの性暴力なので大した問題ではないと思ってしまう””という声があることも忘れないでほしい」と提起があった。
フラワーデモは、来月も11日に県民広場で行われる。