性暴力許さない! ~ フラワーデモ 沖縄でも(8月11日)

 性暴力を訴えた裁判の無罪判決が相次いだことを受け、「性暴力許さない!」と女性たちが「被害状況への理解」と「法改正」を求めてフラワーデモを開催、共感の波が全国へと広がっている。

 沖縄でも来る8月11日、午後7時から、県庁前の県民広場で開催される。

 今年3月に性暴力を訴えた裁判の無罪判決が4件も相次いだ。 

福岡地裁では、「男性は、女性が合意していると勘違いしていた」ことを理由に無罪に。

 名古屋地裁で19歳の娘に性虐待していた父親が無罪になったケースでは、裁判所は「抵抗しようと思えばできた」と無罪にした。

 さらに12歳の娘を強かんし続けていた父親の裁判では、家が狭いことを理由に「そんなことがあれば他の家族が気づかないはずはない。娘の証言は信用できない」として無罪に。

 このようなひどい判決に衝撃を受けた女性たちが、4月11日東京でキャンドルや花を片手に「フラワーデモ」開催。以後毎月11日に行われるようになり、6月には東京をはじめ名古屋、札幌、仙台、大阪、神戸、下関、福岡、鹿児島の計9カ所で、8月は沖縄を含め17か所で開催される予定。

<8月8日 東京新聞より>

2019年8月8日リンクURL

札幌冬紀行

11月の末
今年一番の冷え込みだという札幌に降り立った。

飛行機の窓から眺める北の大地は
まばゆいばかりの白一色。
七年ぶりの北海道だった。

汽車の窓から

一ヶ月以上も前のことを今さらという声も聞こえそうだけど

どうして伝えたいことがある。

 

それは、アイヌの人たちのこと。

北海道へ行った主な目的とは別に、

案内して下さる方があって、アイヌの歴史・文化資料館である

ピリカコタン(アイヌ文化交流センター)を訪れる機会をいただいた。

コタン(アイヌの村)が再現されている

アイヌ語で家のことは「チセ」という

 

 

 

 

 

 

 

 

博物館には、かつてアイヌの人たちが使っていた生活用品などが

見事に復元され展示されていた。

独特の模様が刺繍やパッチワークで表現された衣装

鮭の皮で作られた服

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白樺の樹皮で編まれたバッグ

赤ちゃんをあやすゆりかご

 

 

 

これらの展示品は

アイヌ協会のみなさんが、すべて手作りで復元制作したという。

北海道開拓の名の下に和人によって

先住民であるアイヌの人たちの暮らしや文化が奪われていった歴史も語られている。

 

アイヌ民族に対して、未だに続く搾取と差別の現場にも立ち会った。

それは、「先祖の遺骨を返して!」と

3人のアイヌの人が、北海道大学を訴えた裁判の第一回公判を傍聴する機会を得たのだ。

 

いまだにこんなことがあるのだと

知らなかったことが、正直恥ずかしかった。

 

 

 

翌日、北海道新聞は

この裁判のことを、小さい記事で次のように伝えた。

 

北と南の端っこで、ともに受難の歴史を刻むアイヌと沖縄

共通するのは、問題の根底に差別の構造が横たわっていること、

常に、踏みつける側は、踏みつけられる側の痛みを知ろうとはしない。

 

 

2012年12月31日リンクURL