モノレール安里駅を降りて、栄町方面へと向かっていると、歩きなれた道の、ある風景にはっとして足をとめた。(写真は6月27日撮影)

舗道に散り敷く花びら。見上げるとサガリバナの木が舗道を覆うように枝を伸ばし、花序を伸ばしている。


サガリバナは、アフリカ、インド、東南アジアなどが原産の熱帯、亜熱帯に広く分布する高木の花。別名「サワフジ」
サワフジは、サガリバナの形状がフジの花に似ていることと、自生地では、川べりなど湿った土地で育つことから来ているようだ。長さ20-60cmの花序が垂れ下がり、白か薄紅色の花を咲かせる。6-8月の夜間に開き、とてもいい香があたりに漂う。

一つ一つの花はとても短命で、夕方日没後に開花し、翌朝にはこのように散ってしまう一夜花である。
散ったサガリバナが川面に浮いて流れてゆく様子が美しく、琉歌にも詠まれてる。
流りゆる水に さくら花浮きてぃ
あん清らさあてぃど ぅ すくてぃんちゃる (久米島民謡:白瀬早川節)
(流れゆく水面にサクラの花を浮かべ あまりの美しさに 思わず手に掬ってみた)この歌では「桜花」としているが、美しい花を桜に喩えたもので、水面に浮かんで流れて行ったのはサガリバナだったと言われている。
西表島の仲間川や裏打ち側では、開花期にカヌーによる観覧ツアーも行われているという。
※ 都合によりしばらくブログの更新を休止していましたが、伝えるべきことがあまりにも多く、また私自身の忘備録でもあることから、記録のためにも、予定より早めに再開することにしました。喪中につき、表立っての行動・活動は控えているため、新聞報道を取り上げることが多くなりますが…。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。