仏桑華のある風景~渡嘉敷島

いつでも花いっぱいのイメージがある亜熱帯の島・沖縄ですが
直射日光の厳しさで、真夏に咲く花も限られてきます。
そんな中で、暑さにも負けず元気よく咲いてくれる花の代表が、ハイビスカス(仏桑華の園芸種)です。

色とりどり、大小さまざまなハイビスカスは確かにあでやかで人目を惹きますが
私は、アカバナー(赤いは花の意)と呼ばれる沖縄在来種の仏桑華の、どこか懐かしさを感じさせる風情に、心惹かれす。

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旧盆で里帰りした渡嘉敷島で見つけた仏桑華のある風景
サンゴ礁で積まれた石垣の上に、生垣として植えられたものですが、
これほどの群生は、もうあまり見ることができなくなりました。

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小ぶりで、少しうつむき加減に咲くところが
ちょっとシャイな島人を連想させ、いかにも島小(沖縄産)という感じがいいのです。

子どもの頃は、仏桑華の葉やつぼみを石でつついて粘りを出し、シャンプー代わりにしたものです。汚れがよく落ち、髪に艶が出てサラサラになります。たぶんこれをずっと使い続けていたら、白髪予防にもなったのではないでしょうか。

せっかく自然素材の素晴らしいものが身近にあるのに、便利さに負けてわざわざお金を出して、身体に悪い化学薬品を使うなんて、自分も含め、人間はなんて愚かなんでしょうね。改めて反省!です。

 

2016年9月7日リンクURL

月桃の実 色づく

庭の月桃の実が色づき、きれいです。

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月桃は、花も実も葉も茎も、沖縄に多い有用植物の中でも、ダントツにすぐれもの。
葉は防腐・防虫剤に、花や実は香水に、茎は丈夫な繊維が取れます。
いつも「あんたはエライ!」と褒めたたえています。

その強い香りに薬効があり、特徴的で、好き嫌いがわかれますが、
おきなわの人には大方好まれています。

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月桃(げっとう)という名前が、またすごく いい!

因みに、これが花(ご存知ない方のために)です。5~6月頃に咲きます。

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2016年8月22日リンクURL

今日の道草~ゴールデンシャワー

私は、どこへ行くにも、時間があれば歩いていきます。
「道草」の楽しみがあるからです。
目的地までの途中、道端の植栽や街路樹、家々の塀越しに垣間見える植物や花々を、勝手に鑑賞するのが、趣味というには語弊がありますが、とにかく嬉しいのです。

 今日の道草は「これ」で~す。

DVC00010.JPG  <ゴールデンシャワー 那覇市・緑ヶ丘公園>

殺伐とした出来事があまりにも多すぎて、
朝目覚めたとき、「今日はどこにも行きたくない。何もしたくない」と、
子どもの登校拒否のような心境になることが、ときどきありますよね。
「私は、こんなことをするために生きているのではない」と。
それでも、起き出して、今日するべきことをこなさなければなりません。(厄介な大人の分別)

そんなときに、私の救世主になってくれるのが、この「道草」なのです。
植物や花には人の心を癒し、元気づけてくれるエネルギーがあるようです。

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牛さんや馬さんは、お腹を満たすために道草を食いますが
私は、干からびそうな魂を潤すために道草を食っています。

DVC00007.JPG     <ソーセージのようなものがぶら下がっているのは、ゴールデンシャワーのです>

それにしても、ゴールデンシャワーとは、よくぞ言ったものです。頭上からシャワーの水のように降るエネルギー、小雨模様の空がそこだけ黄金色に輝いていました。快晴の青い空だったら、きっとまぶし過ぎて、それこそ目がくらんだかもしれません。

2016年8月10日リンクURL