今日は旧暦の1月1日。
近年は少なくなりましたが、沖縄にはまだまだ頑固に旧正月の伝統を守り続ける地域も少なからず残っています。
代表的なところは漁業の町・糸満、神々の島・久高島をはじめ
サトウキビ栽培の盛んな離島や南部地域などです。
旧正準備でにぎわう糸満の市場
沖縄の伝統行事は旧暦で行われることが多いと前にも書きましたが、
それは旧暦のほうが自然と調和しているためで、そうでないと四季の変化や天候などが正確に把握できないからです。
特に自然が相手の農業や漁業は作物の出来だけでなく, 命にもかかわることでもあるのです。
神々との対話も当然のことながら大自然に則ってしかできません。
「一年の計は元旦にあり」といいますが
それは、本来は旧暦だから言えた言葉ではないでしょうか。
願い事は新月の日にすると叶えられ安いといわれていることと関係があります。
旧暦は、1月1日が必ず新月になります。 欠けた月が徐々に満ちて満月になっていくように、何もないところから思いが形になって実現していく、というイメージでしょうか。
今年一年いいことがありますようにと願う初詣も
書道(学問)が上手になりますようにと行う書初めも同じです。
でも、自然とともに暮らしていた昔の人々とちがって
月のリズムも感じ得なくなった現代人には当てはまらないかもしれませんね。
平和が一番うれシーサー
今日が本当の意味での新しい年のスタートです。
特に、平和を願う沖縄の人々は
辺野古埋め立てを承認して一人「いい正月を迎えられる」といった仲井間知事のせいで、新年を迎えても「あけましておめでとう」という気分にはなれませんでしたが
今日は、 晴れて「いい正月で~びる(いいお正月でございますね)」と新年のあいさつを交わすことができます。