ふるさと自慢~稲刈り始まる・渡嘉敷島

美しい海、白い砂浜、豊かな緑、青い空、シャイで実直な島の人々・・・ふるさと自慢は数々あれど、私の中でのナンバーワンはこれです

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6月18日撮影

6月18日撮影

沖縄ではなかなかお目にかかれなくなった田園風景が
渡嘉敷島にはあります。
今年も6月に入ると一期作の稲刈りが始まりました。

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全国的には、たしかに珍しくもなんともない風景ですが
沖縄では、本島北部と西表島にまだわずかに田んぼが残っているだけで、中南部でお米がとれるのは、わがふるさと渡嘉敷島だけなのです。特に、近年健康にいいと注目されている古代米(黒米)の渡嘉敷ブランドが人気です。

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しかも、EMを使った無農薬栽培なので、カニさんもタニシさんもオタマジャクシさんも元気に泳ぎ回る安心安全な田んぼです。

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農のある暮し、これこそ人間の生活の原点だと思うのです。何時間でも眺めていたい気持ちになります。カニさんたちを脅かさないように、そっと田んぼの中に足を入れてみました。昔、肌になじんだ感触がすぐに甦り、ほっと心が緩んで涙がでそうになりました。

さらにさらに自慢させてもらいますと

旧暦の6月25日(6月カシチー)には、この田んぼでとれた稲ワラを使って
恒例の、豊作に感謝を捧げる大綱挽きが行われるのです。

2011年 渡嘉敷島の大綱引き

2011年 渡嘉敷島の大綱引き

村中総出で綱をつくる準備

村中総出で綱をつくる準備

三人一組で 綱を編む

三人一組で 綱を編む

数本の綱を束ねて大綱ができる

数本の綱を束ねて大綱ができる

 

那覇大綱引きを筆頭に、県内各地で豊年祭の綱引きはたくさんありますが、自分たちの村でとれた稲ワラを使い、自分たちで綱を綯って綱を挽く、そういうところは渡嘉敷島の他にありません。
これを自慢せずして、何を自慢しましょうか!(ちょっとリキ入りすぎかな?)

今年の大綱挽きは8月9日(日)に行われる予定です。誰でも参加できます。興味のある方は是非、綱作りからご参加下さい。

東西に分かれて綱を挽く。 西が勝てば豊作、東が勝てば豊漁となる。

東西に分かれて綱を挽く。
西が勝てば豊作、東が勝てば豊漁,どちらが勝っても万々歳!

2015年6月30日リンクURL

かんざし花~サクララン

今年も我が家のベランダで、サクラランが二房の花をつけてくれました。

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200種類はあると言われるホヤの仲間のつる性植物です。やんばるの山の中では、大きな木に巻き付いて蔓を伸ばし花をつけるようですが、残念ながら私は自生のサクラランは見たことがありません。DVC00314.JPG

この一株は、もう十数年前に名護の道の駅で小さな苗を買い、何度か植え替えをして、10年ほど前から毎年1~2輪の花をつけてくれるようになりました。

ちょっと栄養がたりなかったかな。ごめんね!

ちょっと栄養がたりなかったかな。ごめんね!

 

サクラランという名前は、桜色の花を咲かすので、このような名前がついたようですが、沖縄ではカミサシランのほうがとおりがいいかもしれません。ご覧のように花簪のような形から来た名前です。
確かに、女性なら手折って髪にさしたくなりますよね。

2015年6月9日リンクURL

浜下り(旧暦3月3日)

昨日21日は、旧暦3月3日。
沖縄では、女の子の節句というより「女性の日」と言った方がいいかもしれません。

この日(渡嘉敷では4日)に浜に降り、潮水を踏むと穢れを払い健康に過ごせるという言い伝えがあります。
1~3日は大潮でもあり、絶好の潮干狩り日和りになります。

私も昨日は田舎(渡嘉敷島)に帰り、実に20数年ぶりの潮干狩りをしてきました。

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旧暦3月の大潮は
普段の引き潮では現れない干潟が浮上し、
渡嘉敷港の入り口にある「ぐすく」が年に一度陸続きになります。

イノウと呼ばれるサンゴ礁の干潟にできる潮溜まりに多様な海の生き物を見ることができます。

 

アマンナがいっぱい。巻貝のことをンナと言います。美味しいのとまずいのがあって
おいしい貝にはアマンナと言っていました。

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シャコ貝大きい!ヒトデも色鮮やかだ~!
うにもサンゴ礁のくぼみに身を隠しています。
トントンミー(トビハゼ)もはねまわっていたけど、カメラでは捕まえられなかった~!

DVC00084.JPGタカラガイ発見。生きたタカラガイを見たのは何十年ぶりでしょうか!
昔々、お金の代わり使われていたため「宝貝」と呼ばれているそうです。

サンゴです。まだ私の握りこぶしくらいの大きさ。
辺野古で、許可区域外に投入されたトンブロックがサンゴ押しつぶし、
でも、「まだ小さく、サンゴ礁にはなっていないので破砕しても問題はない」と沖縄防衛局がうそぶいているサンゴとは、こういうサンゴたちのことです。

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「大人を傷つけるのはいけないけど、子どもはつぶしても大丈夫」と言っているようなものです。赤ちゃんから大人に成長するのですから、子どもがいなくなれば、いつか大人もいなくなるのです。

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今日の収穫。アマンナにタカラガイ、ツノガイ、そしてナマコの一種ですが、本名は分かりません。

貝はアーサを入れて味噌汁に。ナマコもどきは炒めてニンニクたっぷりの甘辛醤油味で頂きました。私が子どもの頃はこれが日常の食卓でした。海の恵み、山や田畑の恵みで自給でき、お金で買う食べ物はごくわずかだったのです。

すべて渡嘉敷島産です

すべて渡嘉敷島産です

 

自分たちがいただく前に、必ずご先祖様にお供えします。

翌4日はサングヮチアシビ(3月遊び)。かつては、日頃家業や家事、育児に忙しい女性たちが、誰にも遠慮することなく、歌舞音曲を奏で、芝居見学、舟遊びなどおおっぴらに遊ぶことが許された日だったそうです。

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今は、村中の人たちが浜に集まって、お重を持ち寄り盃をかわしながら、唄ったり踊ったり。この1年に生まれた子どもたちの誕生祝、新一年生の入学祝い、島の学校へ新しく赴任してきた先生方の紹介なども、この場で行われます。

私は、現在喪中で華やかな席は参加を控えているため、10時からハーリーも予定されていましたが、後ろ髪ひかれる思いで午前中の船で那覇にもどりました。

2015年4月22日リンクURL