今日(12月2日)の辺野古~オスプレイと山火事に遭遇

今朝の新聞は、日米の間で普天間基地の辺野古移設が決められたSACO合意から20年の特集記事が占めていた。

DVC00003.JPG 辺野古における新基地を許さない抵抗の座り込みは20年ということになる。

一口に20年というけれど、生半可な歳月ではない。始まりは地元のおじぃ、おばぁたちが、「命の海を埋め立てさせない」と、浜に闘争小屋を建てて座り込んだことから、島ぐるみ、県外、世界へと広がっていった。

この間に、どれだけの人たちが、想いを残しながら、亡くなっていったことか。つい先日も、浜のテントの象徴的存在だった嘉陽のおじぃが天国に召されたばかりだ。残された私たちは、その遺志を受け継いで、何があってもあきらめず、今日もゲート前に座り込み、米軍車両の前に立ちはだかる。

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29日に警察の家宅捜索が入り、4人が新たに拘束される大弾圧に晒されたゲート前のテント、それでもへこたれず、健在です。

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p1040477 テント前の花壇に咲くケイトウの花も、元気に風に揺れていた。さくらのように見えるのは、高速道路沿いのトックリ木綿の花。

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辺野古の帰路、金武のキャンプハンセンで訓練中のオスプレイに遭遇した。

p1040706 昨日(1日)は、那覇の上空を、午後3時ごろから夜10時過ぎまで、途切れることなく何度も飛び回っていたオスプレイ。

p1040707 水を運んでいるようだ。

p1040709山で煙が上がっている。

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山火事を消すために、近くのかんなダム(と思われる)から水を汲み、運んでいるようだ。山肌はかなりの面積が黒く焦げ、なお煙をあげて燃え続けている。

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ここには多くの疑問点がある。実弾訓練中に偶然山火事が起こったのか、それとも、オスプレイの消化訓練のために、意図的に山火事を起こしたのか?

県民の水がめであるダムから、山火事消化のため、ヘリで水をくむことは許されているのか?もし、ダムの近辺で墜落でもしたら、県民の命の水が汚染され、大変なことになる。

2016年12月2日リンクURL

高江、辺野古で大弾圧続く~今日(11月29日の高江)

今日は、平和市民連絡会の乗用車で高江へ。8:00前、昇る朝日を浴びながら赤橋近くにさしかかったところで、早くも機動隊の交通規制にあう。

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それにしても、あまりにも物々しいので、降りて様子を確かめると、「逮捕者が出た」という。工事車両に抗議して、ガードレール沿いに立っていた5~6人の中から、一人だけを特定して、いきなり手錠をかけ、拘束したとのこと。

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「道端に、立っていただけなのになぜ逮捕されるのか?」「私たち数人も同じ場所にいた。なのにあの人だけなぜ逮捕されるのか?私も逮捕しなさい!」と、県警に抗議する市民。が、警察は何も答えず、ただ逃げ回っていた。

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私たちも足止めされ、ここで30分近く立ち往生した。何の根拠も示さず、住民の生活道路である県道が封鎖される。他ではありえないことが、辺野古や高江では日常茶飯事である。待ちきれずそこからUターンして帰る車も多かった。(1~2時間止められることも多いので)彼らの狙いはここにある。

30分ほどで封鎖が解かれ、新川ダムの駐車場でトイレ休憩を済ませ出ようとすると、今度はここから県道へ出さないと、再び道路封鎖にあう。

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車を止める根拠は何かと聞いても、「上からの指示に従っているだけで、自分たちはわからない」と、無責任なことをいう。 ほんとに、嫌がらせ以外の何物でもない。

ここでも15分足止めされ、やっと9時過ぎN1ゲートに到着した。

月曜日と水曜日の集中行動日の狭間で、座り込みの人数は50人ほど、たちまち機動隊に排除されてしまった。

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<砂利トラの前後を護衛、誘導する警察車両。中に偉そうな4人の警察官が乗っている

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目の前を、前後パトカーに守られてゲートの中に入っていく砂利トラを、ただ悔しい思いでにらみつけるしかなかった。

この騒動のさなか、「辺野古のゲート前テントに家宅捜索が入り、責任者二人が逮捕された」との情報。また、山城博治さんが議長を務める平和運動センターも捜索され、起訴され拘留が続いている山城さんに新たな罪状を付け再逮捕した。

この日の家宅捜索は、平和運動グループや個人宅を含む7か所にも及び、逮捕者は4人に。容疑は、一年前キャンプ・シュワブのゲー前にブロックを積み上げ、工事車両を止めた威力業務妨害の疑い。そんなことで家宅捜査など、通常はありえないこと。しかも一年近く前のことである。沖縄・辺野古、高江の平和運動を潰すための弾圧が目的のでっちあげ逮捕であることは明らかだ。映画やテレビドラマでしか見たことはないが、まるで戦前の特高そのものではないか。

p1040409口惜しさと、虚しさが胸をかきむしる。

帰途、辺野古のゲート前に寄り、名護署前での不当逮捕に抗議する集会に参加して、那覇に戻った。

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2016年11月29日リンクURL

今日(12月26日)の高江~辛淑玉さんも来たぞ!

土曜集中行動日の26日は、300名余がN1ゲート前に座り込み、さらに、森の中へ63名が入って直接抗議を行って、砂利トラの侵入を許さず、業者の工事を中止させた。

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DVC00002.JPG韓国からも米軍基地に抵抗する人たちが、高江を励まし、沖縄の闘いから学びたいと訪れた。

p1040383 この日、一番の話題は辛淑玉さん。元・社会党の村山富市さんはじめ、沖縄に心を寄せる人たちから託されたメッセージを紹介した後、ご存知、あのテンションの高いパフォーマンスでみんなを元気づけた。

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座りっぱなしでは腰も痛くなるので、N1前をデモ行進。

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p1040373 N1ゲートから中へ入れなかった砂利トラが、メインゲートへ土砂を運びストックしているとの情報で、座り込みの場所をメインゲートへ移動。

先回りした機動隊が、メインゲート前で、民間のバスまで利用して県道を封鎖したことに抗議。

DVC00015.JPG 警察の車と、民間のバスで、県道を完全に封鎖。車だけでなく、市民の通行も出来なかった。

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DVC00012.JPG             <怒った市民たちが、今度はメインゲートを封鎖した>

昼食を挟んで、再び座り込みをN1ゲートに移し、集会を再開。森の中へ入って、工事を止めた人たちが無事に、しかも堂々とN1ゲートから出てきて、業者による違法でずさんな工事の数々、工事のやり直しなど、中の様子を報告した。

DVC00005.JPG <63人が森の中にはいり、直接抗議行動で工事をとめたと報告。大拍手で迎えられた>

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いま、山原の森は野生種の芙蓉の花が満開。一重の薄いピンクの花びらが美しい。

遠目には地味な色合いで目立たないが、間近で見ると、内からにじみ出るような素朴な美しさが、なんとも好ましい。

 

2016年11月27日リンクURL