まやかしの返還式典に抗議~沖縄の負担軽減を演出

政府は、高江のオスプレイパッドが完成したとして22日、北部訓練場の一部返還の記念式典を、名護市の万国津梁館で開いた。最大の主役であるはずの翁長県知事が、高江のヘリパッドはオスプレイが運用されるとして、欠席する中での異例の返還式典となった。

会場となったブセナリゾート入り口の国道では、降りしきる雨の中、式典に抗議する人たちおよそ400人が集まり、まやかしの返還式典を糾弾した。

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p1040976 高江住民が展示した、オスプレイパット建設によってやんばるの森が破壊される様子を写したパネルを、式典会場に向かう日米首脳や招待者の目に触れないよう、大勢の警察官が、前に立ちふさがる様子は、あまりにも異様な光景だった。

式典は午後四時からだったが、人々の抗議行動は午後1時過ぎから始まり、式典が終わるころには400人~500人に膨れ上がった。

一方、菅官房長官はじめ、稲田防衛大臣、ケネディ駐日大使、米軍・自衛隊の幹部。沖縄側からは前知事・仲井間氏、国頭村長、東村長、前名護市長などが出席したが、夜のTV各社のニュース映像には、用意された椅子席が後ろ三分の一以上がガラ空きになっている様子が、物寂しげに映っていた。

これで、返還式典のまやかし、オスプレイがいかに沖縄県民に歓迎されていないかが明らかとなり、内外のメディアを集め「沖縄の負担軽減」を大宣伝するはずだった政府の目論見は、大きく外れるものとなった。

それでも菅官房長官は式典後の記者会見で、「大いなる沖縄の負担軽減」という言葉を、5回も連呼したと、地元メディアは伝えている。

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この日は、さらに夕方6時30分から、名護市で、「オスプレイ墜落抗議緊急抗議集会」が、翁長知事も出席して開かれるため、4時半には返還式典抗議集会は閉じられた。

 

2016年12月23日リンクURL

最高裁不当判決に抗議~まさに沖縄殺しの判決

p1040972翁長雄志知事による埋め立て承認取り消しを巡る違法確認訴訟で、県敗訴とした高裁の判決を受け、沖縄県が上告していた最高裁判決が昨日20日、一度の口頭弁論も開かれることなく、門前払いの形(上告棄却)で出された。

判決を受けて翁長知事は「最高裁の判決は出たが、この闘いというか新辺野古基地は造らせない、オスプレイの配備撤回というのは、今まさに新しいスタートに立ったと思う。これからが私たち県民の踏ん張りどころ、力の出しどころだ」と記者団に語った。

これにより沖縄県の敗訴が確定し、政府は早ければ年内にも工事を再開するとしている。

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この不当判決に抗議する「最高裁不当判決糾弾! 審理のやり直しを求める緊急抗議集会」が今日(21日)那覇市の城岳公園で開かれ、700人が集まり、不当判決に怒りを表明した。

DVC00001.JPG p1040959         <「敗訴でも、私たち県民の闘いが負けたわけではない」と弁護団>

明日は、北部訓練場返還式典が行われる会場近くで返還式典への抗議集会、午後6時30分からは、名護市の21世紀の森屋内運動場で「欠陥機オスプレイ墜落事故に対する抗議集会」がそれぞれ行われる。

2016年12月21日リンクURL

平和市民連絡会に多田瑤子反権力人権賞

DVC00021.JPG今年の多田瑤子反権力人権賞に、沖縄の「沖縄平和市民連絡会」の活動が選ばれました。

<← 多田瑤子さん>

去る17日(土)、東京の連合会館で受賞発表会が行われ、共同代表の高里鈴代さんが、会の活動と、沖縄の現状について50分間の講演を行いました。

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多田瑤子反権力人権賞は、若くして(29歳)病に倒れた人権派弁護士・多田瑤子さんを祈念して、ご両親から託された多田さんの遺産をもとに、1989年に弁護士仲間たちが基金を立ち上げ、毎年自由と人権を擁護するために活動しているとされる個人または団体に贈られるものです。

毎年、彼女がなくなった12月に、授賞式・記念講演会・交流パーティを開催されており、今年28回目を迎えました。

今年は、沖縄平和市民連絡会(反基地・平和のための闘い)の他、東京拘置所のそばで死刑について考える会(死刑廃止運動、篠原弘典さん(反原発の闘い)が受賞しました。

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沖縄からは、これまでに第1回の知花晶一さん、第13回のキャロリン・フランシスさん、第17回のヘリ基地反対協、第25回のヘリパッドいらない住民の会、第27回の山城博治さんが受賞しています。

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     <記念証、賞金、会場カンパを笑顔で受け取る高里鈴代共同代表>

引き続き、同じ会場で受賞者を囲むパーティが開かれ、和やかな交流が行われました。その中で前回受賞者で現在名護署に拘留中の山城博治さんに対する激励の寄せ書きが、高里さんに託されました。

DVC00010.JPG <会場で参加者みんなが博治さんへ心を込めて書き込んだメッセージ>

また、交流パーティでは同時刻に沖縄で開催されている「オスプレイ墜落事故糾弾」の集会に思いを馳せながら、山城博治さんの十八番「座り込め」の歌を全員で熱唱しました。

p1040938<皆さんからのリクエストに応えて「座り込め」の歌をリードする高里鈴代共同代表>

受賞式、パーティ終了後、今回の受賞を推薦した「一坪反戦地主関東ブロック」の皆さんとの交流会も行われました。会員二十名余の方々が駆けつけて下さり、沖縄の状況など熱心に意見交換を行いました。

p1040940       <一坪反戦地主会関東ブロックの皆さんと交流会>

 

2016年12月20日リンクURL