神様、仏様、北上田様!~ 今日(7月18日)の辺野古

6:30に那覇を出発した私たちの乗ったバスが、辺野古の手前久志辺りにさしかかったころ、パトカーや機動隊を乗せた警察車両数台が、サイレンを鳴らし猛スピードで追い越して行った。

「んん!これは辺野古ゲート前で何かあったのでは」と、一瞬車内がザワついた。

ゲート前に着くと、メインゲートが騒々しい。どうやら、工事用ゲートの新しい柵によって、抗議の場を奪われたことに怒った人たちが、ゲートから出てくる軍車両を止める抗議行動に出たようだ。機動隊がいなければ、わずか5~6名でも簡単に車は止めることができるのだ。

それで、慌てふためいて機動隊が駆け付けたということのようである。

連休の最中、しかも夜中に不意打ちを掛けられ、設置されてしまった新たな柵。先週まであった違法駐車の警察車両の代わりに、ネットの壁と、バリロード(水を入れたポリタンクを2つ合わせて重石にしたものを、いくつも並べてガードレールのようにしたもの)が並べられ、その間には人がひとりやっと通れる程度(1㍍)の隙間しかない。ここは本来道路なので、この隙間が歩道ということだ。しかもそこにアルソックの警備員が立っていて、隙間(舗道)はさらに狭くなっている。

しかし、私たちもめげずに、その狭い隙間に小さな椅子を並べて座り込むことにした。

正面に向いて座ると一列しかつくれないので、一人でも多く座れるよう工夫、横向きに二列になって座り込む。行動すれば智慧が湧いてくる。(それでも座れない人たちは道路の向かいから抗議の声を挙げた)

午前9時前、いつものように工事車両の第一陣がやってきた。機動隊が排除(ごぼう抜き)を始めたが、皮肉なことに設置されたバリロードのせいで、一斉に襲い掛かることはできず、狭い隙間から一人ずつしか引っ張り出せない。いつもより時間がかかった。

しかも、人々を排除した後に、一個140㌔もあるバリロードを、一個一個ジャッキで持ち上げ、移動させなければならない。防衛局が机上で考えたアイディアは、現場の機動隊にとっては「余計なこと」と愚痴も…。

ただ、座り込みが排除された後は、ゲートが大きく開き、ダンプがこれまでの倍近いスピードで基地の中へ入っていった。

正午前の二回目の搬入からは、むき出しのゲートに座り込んだが、排除されるのも早かった。

 

土木技師として、この間辺野古新基地工事の違法性やでたらめさを、情報公開などを通して明らかにし、防衛局を追及してきた北上田毅さんが、今回も新しい柵の設置に関して道路占有許可の書類を入手して確認したところ、いくつも許可の範囲を逸脱していることが明らかになった。

専用許可範囲を逸脱してネットを張って囲い込み、歩道部分に資材(バリロード)を置いている。↑

「権限のない民間の警備員が、私たちした規制するのはおかしい」と、みんなで強く抗議。

これらの違法性を国道事務所に報告し、占用許可を取り消すよう、明日抗議行動を展開することをみんなで確認。今回も、防衛局の意図的な違法行為を暴き出した北上田さんを、山城博治さんは「神様、仏様、北上田様」と称賛した。

 

2018年7月18日リンクURL

県庁前で「撤回」を求める座り込み3日目

3日目の今日は、なしだぜんきちさんのコンサートと、平和市民連絡会の北上田毅さんによる講演が行われた。

なしだぜんきちさんは、オカリナやアメリカ先住民の笛の演奏と、自作の歌「山城博治賛歌」「文子おばぁのバラード」を歌いながら、笑いを誘うトークで集まった人たちを楽しませた。

「なしだぜんきち」さんは少し前まで「なしだしんきち」と名乗っていたそう。「無しだ!新基地だったが、新基地どころではない!もう無しだ!全基地だ!」というので、なしだぜんきちさんになったとのこと。

北上田さんは「辺野古の海への土砂投入を阻止するために」と題して講演。様々な違法行為やごまかしを重ねて工事を強行している防衛局。どんな問題が起ころうとも無視して、とにかく知事選までに、少しでも大浦湾に土砂を投入し「もう埋め立て工事は始まった」とイメージ操作して、県民をあきらめさせる一方、軟弱地盤のことや活断層のこと、高さ制限のことなど、不都合なことはバレバレでも隠し通し、あるいはごまかして、知事選が終わったころに”実は、ありました”といえばいい。それが安倍政権の常とう手段。

いずれにしても、県が毅然とした態度で知事権限を行使すれば、辺野古の埋め立てはできない」と、土砂投入前の「撤回」を!強く訴えた。

2018年7月17日リンクURL

県庁前で「撤回」求める座り込み2日目

辺野古ゲート前に新たな柵をつくり、県民の抗議の場所を奪う国の闇討ち弾圧は、「ここまでするのか!」と背筋が寒くなる。

8月の「土砂投入開始」通告、新たな柵の設置に、ゲート前では危機感が高まっているが、それは同時に、遅れまくっている工事に対する、国の焦りの表れだとも受け止ている。

県庁前の県民広場で、昨日から始まった「撤回を求める座り込み」二日目の今日(16日)は、午後1:00から海勢頭豊さんのコンサートと、桜井国俊さん(沖大名誉教授 環境学)の講演「が行われた。

 

2018年7月16日リンクURL