沖縄の人なら、誰もがこの情報に注目するだろうが、果たして県外のメディアのどれぐらいが関心を向けるだろうか?という思いから、このブログでは地元新聞の記事を紹介している。
この記事は、米国内にも海外の米軍基地を閉鎖すべきだと考える人達がいることを伝えている。
「ハンストをしてでも止める」と、学習会で語っていたガマフヤーの具志堅隆松さんの決意は本物だった。
辺野古埋め立て土砂を南部地域から採取するという政府の方針に抗議して、中止を求めるハンガーストライキを、3月1日から県庁前で開始するという。
<23日 琉球新報>
沖縄戦跡公園の一角、魂魄の塔のすぐ隣で、土砂採掘を始めた熊野鉱山。開発が始まるわずか一カ月前、具志堅さんたちが行った遺骨収集で遺骨が見つかった場所である。この地域での遺骨収集は、まだ始まったばかりだったが、開発業者によって立ち入りが禁止された。
沖縄本島南部地域は、米軍の本土上陸を一日でも遅らせるめ、日本軍は住民を巻き込んでの捨て石作戦を敢行、県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦の激戦地である。
この地域の山野には、いまだ収集されず土に埋もれたままの、たくさんの戦死者の遺骨が眠っている。「戦争犠牲者の血が滲みこんだ土を戦争の道具である基地建設に使うのは、戦没者に対する冒涜である」と具志堅さんは憤る。「ハンストをしてでも止める!」と宣言していた。
ハンスト期間中(3月1日~6日)は、毎日正午から集会も行なわれる。
※(写真提供はいずれも沖本裕司さん)
米兵による性暴力事件を受け、県議会でも米軍基地特別委で抗議決議が提起され、24日本会議で採択される見通しとなった。
<16日 琉球新報 ↑>
同じく17日、女性たちの抗議の記者会見も報道された。
<17日 琉球新報 ↑>
<沖縄タイムス 18日 ↑>
女性たちが記者会見をしたその日、また米兵が、酒がらみの事案で逮捕される事件が起きていた。
記者会見を伝える17日の琉球新報は、同じ紙面で「酒に酔った米兵が器物損壊の疑いで逮捕された」と報じた。基地が集中する沖縄で、いかに米軍がらみの事件事故が多発しているかを如実に示している。
報道によると、那覇署は16日未明、那覇市内の路上に停車していたタクシーを蹴りドアを損壊したとして、普天間基地所属の海兵隊員を現行犯逮捕したという。犯行時被疑者は酒に酔っていた。
犯行時間帯や場所などから、海兵隊員が、午前1~5時の基地外行動を禁止する米軍の「リバティ制度」や、国際通り周辺への立ち入りを規制するコロナ感染予防対策指針に違反していることは明らかである。
明け方の国際通り周辺では、毎日のように酒に酔ってたむろする米兵の姿が、多くの市民によって目撃されている。事件事故が起こるたびに米軍が口にする綱紀粛正やリバティ制度が、いかにいい加減で、機能していないかを露呈している。