国の聴聞延期要求に怒り~今日(8月4日)の辺野古

今日は、毎月第一土曜日に行われる県民大行動日、600人が参加した。

いつものように8:00過ぎにはゲート前に座り込んだが、定刻になっても県警の機動隊が来ない。どうやら今日は搬入はなさそうということになった。10:30にはメインゲート前のテントの下に移動して、正午からの県民集会につなげることになった。

オール沖縄会議の高良鉄美、稲嶺進共同代表がそれぞれ挨拶。ともに「辺野古新基地建設は税金の無駄遣い、防衛費を社会保障や教育に回すべき」と訴えた。「当初3600億円といわれた辺野古の基地建設費は、すでに5000億円以上を投入している。今後完成までに1兆円では済まないだろう」と。

いつもは穏やかな照屋寛徳衆議院議員が珍しく「今日は朝からワジワジーしている。あまりに怒ったので、靴下をはくのを忘れて来てしまった」と切り出した。

沖縄防衛局が、聴聞延期を求める書類を週末金曜日の昨日夕方6時過ぎに県に提出したとの報道に「8月9日の聴聞を9月3日に引き延ばして、8月17日に土砂を投入しようという姑息なたくらみ。その理由が意見書を作るのにひと月以上かかる?嘘をつけ!ナランデー、サンケー!(できないなら、するな!)即撤回だ!本来なら聴聞なんかしなくてもいいが、釈明を聞いてやると言っているのに、まるで泥棒猫だ」と、怒りを露わにした。久々の寛徳節に拍手喝采が起こった。

赤嶺政賢衆議院議員も「これまで県が何度行政指導を行っても無視し、違法な工事を続けてきた。撤回に伴う聴聞に応じたかと思えば延期などと、このような姑息な手段は、沖縄防衛局ではなく、安部官邸の差し金だ」と怒った。

伊波洋一参議院議員は「国は自分たちが約束したことさえ守っていない。今回締め切られた護岸のなかに沖縄最大の海草(ジュゴンの餌)の藻場が広がっている。これは埋め立ての前に移植して、同じ面積の藻場を造成することになっていた。国はそれを全くやっていない。埋め立てが終わってからやる言っているが、これは全くのペテンだ。

今回の聴聞の延期は、その間に土砂の投入を開始し、県民に失望を与え、選挙戦に利用しようとしている」と糾弾した。

このほか玉木デニー衆議院議員、糸数慶子参議院議員も発言、県選出野党議員団”うりずんの会”で、「県は聴聞の延期を認めてはならない」との怒りの記者会見を、ゲート前の現場で行った。

ゲート前で座り込み・県民集会が行われていた同じ時刻、海ではカヌーや抗議船およそ100隻を繰り出して工事に抗議する「海上座り込み大行動」が行われた。ゲート前の県民集会の後、ゲート前と海上行動が合流して、辺野古の浜で、連帯集会が開かれた。

フェンスで分断された海岸の向こうに、工事中の護岸が海に長く突き出しているのが痛々しい。

人間に、この命の海を殺す権利はない。

地元のおじい・おばぁたちが体を張って始めた辺野古の海を守る闘いは、22年目に突入した。この間に、闘いに関わった26名もの人たちが、解決を見届けることができないまま、亡くなっていった。残された私たちは、まだあきらめるわけにはゆかない。

2018年8月4日リンクURL

やっぱり、機動隊は市民を守らない!~今日(8月1日)の辺野古

今日の辺野古ゲート前は、まぁとにかく土砂降りの雨だった。

8:30、足元の路面を、川のように流れる雨水に足を浸し、レインコートの中まで滲みて、びしょ濡れになりながら座り込んだ。

機動隊が一人ずつ引っぺがしていく。

運ばれる途中で、機動隊に傘を取り上げられてしまった私は、閉じ込められた檻の中で、濡れネズミのように肩をすぼませ、震えて立っていたら、誰かが大きな傘をさしかけてくれた。今朝、那覇から同じバスでやってきたバス仲間だった。

稲妻が走り、耳をつんざくような雷の音が響く。落雷注意報が出ているという。機動隊は、「2キロ以内に落雷があったので、退避する」と告げ、警備をやめ、私たちより先に、さっさと退散した。なんということか!やっぱり機動隊は市民の安全を守るためにいるのではないことが、はっきりした。

二回目の搬入は、いつもより30分以上も早く始まった。機動隊も戻ってきた。<基地の中に入ってゆくコンクリートミキサー>

相変わらず過積載のダンプが多い。(道交法上、積載物が荷台の枠からはみ出して見えてはいけないことになっている)

ゲートを守っているのは民間警備会社のアルソック。なんと多いことか。

機動隊の数も尋常ではない。

14:30、三度目の搬入もいつもよりかなり早かった。どしゃぶりの雨にも、雷にもめげず、黙々と座り続ける人々。

メインゲート前の座り込みテントには、新しい横幕が二つ。来週の県民大会には目標の3万人を超える県民が結集して、ぜひ成功させねばならない。翁長知事も出席すると、発表された。

 

2018年8月1日リンクURL