この国の三権分立はどこへ行ってしまったのか! ~ 代執行に抗議、 辺野古県民大行動

 3日(土)は、2月の辺野古県民大行動に参加した。前例のない理不尽な代執行による大浦湾側での工事が強行される中、あきらめない!新基地建設NOの意思を示そう!とおよそ850名(主催者発表)が抗議の声をあげた。

 

 フィリピン視察中で留守の玉城デニー知事に代わって、照屋義実副知事が参加。国による代執行に抗議し、「この国の三権分立はどこへ行ってしまったのか。この事態に、県としてどう対抗できるのか、日々模索しているところです」とあいさつ。

 さらに「東アジアの安定した平和のために、中国や台湾、韓国、フィリピンなど東南アジア諸国との地域外交を通して連携を深めていく」と県独自の平和外交を強調した。

 衆参両議員団も4人が揃って参加。最初にあいさつした赤嶺議員は、去る国会の本会議で屋良議員が辺野古の代執行について質問した際、自民党席から「判決に従わない沖縄県、県民の抗議行動は法律違反だ!」と激しいヤジが飛び、「あなたたちこそ法律違反、憲法違反だ!法律を守れ!」と、ヤジり返したと報告。拍手を浴びた。

 安和・塩川、嘉手納爆音訴訟、うるま市の自衛隊基地、PFAS汚染など各地の闘いの現場からそれぞれ報告が行われた。

 ヘリ基地反対協議会を代表して東恩納琢磨名護市議は「代執行判決は”司法よお前もか!”と言いたい。しかし、国はこれが最後のカードだ。私たちにはまだカードがたくさんある。世界のうちなぁんちゅが声をあげている。アメリカ国民でもあるうちなぁ人ともに声をあげる。私たちには自決権というカードもある。海を守るため環境というカードもある、あきらめないというカード。何より正義・大儀は私たちの側にある。

 最後に高里鈴代オール沖縄共同代表の音頭により「頑張ろう!」で県民大行動を締めくくった。

 

 

2024年2月5日リンクURL

命の海へ 捨て石の投入つづく大浦湾

 昨日(31日)は、大浦湾側から海上での工事の様子を見る機会を得た。2回目の座り込みの後、急いで昼食を済ませ、瀬嵩在住の友人の車に乗せてもらい、水曜日の辺野古バス仲間二人と共に、瀬嵩に向かった。

 瀬嵩の浜のすぐ横に、大浦湾に接する小高い森があり、少々急こう配の坂道を5~6分登ると眼下に大浦湾が見渡せる展望台があった。

 埋め立て予定地の何倍も広い水面をフロートで囲い込んで、海上ヤードの工事が進められている。

 二台のクレーンが休みなく捨て石を投下していた。海上ヤードとは?

 護岸工事のための「資材仮置き場」と設定され、あくまで仮で、後に撤去することが前提で建設される。

 しかし、マヨネーズ状の軟弱地盤に一度投入された膨大な石材等の資材を、果たしてすべて撤去可能なのか?水面下の見えない部分は撤去しないのでは?と、早くも疑問視されている。その場限りの言い逃れをするこの国の常套手段は見透かされている。

 この日も波が荒く、海上での抗議船やカヌーによる抗議行動は行われていなかったようだ。カヌーメンバーもゲート前での座り込みに参加していた。

 山を下りた後、せっかく瀬嵩まで来たので、集落の公民館まで足を延ばした。

 瀬嵩区は集落をあげて辺野古新基地に反対している。抗議行動で瀬嵩の浜を訪れる人も多いので、公民館の入り口で、暖かいお茶や冷たいお茶などが、だれでも自由に飲めるよう用意されていた。有難いことだ。 

 公民館に展示されている大浦湾でとれる貝殻の標本が圧巻。夜光貝、スイジガイ、シャコガイ、ほら貝等々、なんともでかい。このように大きな貝がとれる豊かな海が大浦湾なのだ。

 大きさだけではない。これらすべて辺野古の海でとれる貝の種類である。この生物多様性豊かな海を、戦争の道具米軍基地のために生き埋めにしているのが日本という国なのだ。この貝殻たちを見ているだけで、これらをすべて失うのか!と痛みで胸がいっぱいになる。

 まだ遅くはない。辺野古新基地の工事は即刻中止するべきだ。

 山に登る途中で見かけたケラマツツジとムラサキカタバミの花。自然は、命に満ちている。人間も自然の一部。自然をないがしろにする者は、自らの命をもないがしろにしているのと同じ。いつか思い知るときが来るであろう。そう思わずにはいられない。

 

 

2024年2月1日リンクURL

戦争に続く道をぼくは 歩まない。誰にも歩んでほしくない ~ 今日(1月31日)の辺野古

 今日は、前日までの寒さが嘘だったかのようなポカポカ陽気の一日だった。

 県庁前7時発の辺野古行きチャーターバスは久々の満席。北海道から参加の女性が三人。北海道9条の会で活動している方々で、いつもは辺野古へ若者を送り出すためのカンパ活動などをしているが、今回は、自分たちも行ってみたいとシニア世代二人が若者を伴って参加とのこと。

 辺野古へ到着すると、いつもの工事用ゲートからではなく、メインゲートから工事資材を積んだダンプが入って行くのが見えた。どうやら海側だけでなく、陸地の方でも、何らかの工事が行われているようだ。

7:40、今日一回目の座り込み。40数名が座り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の辺野古はさながら若者デーのようだった。

 北海道からの若い女性に加えて、東京のある大学の学生が6人、辺野古へ通い続けるゼミの指導教官に伴われて参加。

 ギターを抱えた青年は、今月23日から辺野古へ通い続け、今日が最後の日なのでと、自作の歌と詩を披露した。自分の言葉で抵抗を示したいとして、自前のメッセージボードに刻まれた言葉は「戦争に続く道を僕は歩まない。誰にも歩んでほしくない」

 辺野古へやってくる若者は少ないが、それでも、やってくる若者たちは実にしなやかで豊かな感性の持ち主が多い。その一人海さんもしばらく辺野古を留守にしていたが、ひと月あまり台湾、韓国を歩いてきたそうで、今日辺野古へ帰ってきた。若い人が多いとそれだけで全体に活気が湧いてくる。

 今日2回目、正午前の座り込みは、さらに人数が増えて60名余が座り込んだ。

 昼食後の休憩時間に大浦湾側から海の工事の様子を見る機会が得られた。その模様は、後日別項でお伝えする。

 今日の辺野古は千客万来。スエーデンから3人の学者・研究者が辺野古へ。非暴力の抵抗が社会に与える影響を研究しているという大学の教授らで、いま沖縄で何が起きているのかを調査に。座り込みにも参加した。

 午後3時前、今日三回目の座り込み。

 水曜日は他の曜日に比べて参加者の多い方だが、いつにも増して今日は活気にあふれた心強い一日となった。

 今週土曜日は辺野古県民大行動も行われる。

 

 

 

2024年2月1日リンクURL