性暴力のない社会を目指して ~ フラワーデモIN OKINAWA

 性暴力事件で女性が訴えても、加害者が無罪になる判決が続いたことことから、女性たちが抗議の声を上げる「フラワーデモ」への共感が全国に広がっている。

 沖縄でも、11日19時から、県庁前の県民広場で初めてのフラワーデモが行われた。

  「声を上げた勇気に花を!」と、手に、胸に、帽子に花をかざし200人の人たちがつどい、その「声」に寄り添った。

 「13歳のとき性被害に会い、その後50年間も時間が止まったままだった」

 「17歳で米兵に車の中でひどい目にあった。誰にも言えず、やっとこのことが語れるようになったのは60歳を超えてから。今でも車に乗っていて動機がして呼吸が苦しくなったりする」

「声を上げた人に寄り添い、その勇気を支えてください」

「共に社会運動をしている仲間から性暴力を受けた。その人が立派な社会運動家だったから、私が声を上げることで運動がつぶれると、私の方がバッシングを受けた。それは絶対におかしい」

「親しい友人が性被害に会い、心を病んで重いうつ病で苦しんでいる。友人として自分に何ができるのかと悩んでいる」

 呼びかけ人代表の高里鈴代さんが「身近な人から被害を打ち明けられたら、まずは ”あなたは悪くない”と声をかけてあげて下さい」と応え、強姦救援センターやワンストップセンターなどのサポートが受けられる機関があることを紹介した。

 フラワーデモは、法改正の検討会が開かれる来年3月まで、毎月11日に行われる。

2019年8月12日リンクURL

8月13日を忘れない ~ 沖国大ヘリ墜落から15年

 11日は二つの集会に参加した。

 8月13日で、普天間基地所属のヘリが沖縄国際大学の校舎に墜落炎上してから15年が経つ。
 17:00から宜野湾市役所前で抗議集会が開かれた。

 普天間基地に向かって抗議の声をあげたあと、関係者がそれぞれに挨拶。15年たっても変わらない、どころかオスプレイの配備など、ますます機能強化された普天間基地の現状を訴えた。

 「日曜日だというのに、朝からヘリや飛行機が飛び交い、飛行士の顔がはっきり見えるほど、いつにも増して低空飛行で飛んでいる。今日、この集会があると知っていやがらせをしているのか!」と、怒りの声が上がった。

 

2019年8月12日リンクURL

あなたは本当に私の国(アメリカ)の戦争に出かけますか? ~ 映画「主戦場」

 このところ立て続けに映画を観ている。「新聞記者」「記者たち」に続いて、先週はドキュメンタリー映画「主戦場」を観た。

 テーマは「慰安婦問題」だが、そこから透けて見えてくるのは、戦争ができる国・戦前回帰を目論む、日本という国の政治の「実相」である。

 まだ見ていない人に、映画の中身を語るのは愚の骨頂、だが一つだけ伝えたい。

 映画(監督は日系アメリカ人)は最後に、日本国民にこう語り掛ける。「日本が再軍備(憲法を変えて自衛隊を明記)するということは、アメリカが始めた戦争に参戦するということ。あなたは、本当に私の国(アメリカ)の戦争に出かけますか?」

「主戦場」は、桜坂劇場で明日9日まで上映中です。

 

2019年8月8日リンクURL