県議会議員選挙告示 ~ デニー知事を支える与党が過半数維持できるかが焦点

 沖縄県議会議員選挙が、今日告示された。

 6月7日投開票の県議選には28日時点で64人が立候補を表明している。内訳は、現職38人、前職1人、元職3人、新人22人。与党系が35人、野党系が23人、中立系が6人。

 政党別では自民は推薦を含む21人、社民5人、共産7人、公明2人、社大3人、立民1人、無所属が25人(自民推薦除く)となっている。現在の県議会構成は与党26人、野党14人、中立が6人で、辺野古新基地建設に反対する与党が引き続き過半数を維持できるかどうかが大きな焦点となっている。

 私の住む那覇市と周辺離島の選挙区は、大票田だけに翁長知事、玉城デニー知事と続くオール沖縄の勢いにあやかろうと、若い新人が3人も立候補し、デニー知事支持側が乱立気味で共倒れも懸念され、従来のオール沖縄の枠組みを揺らしかねない状況になっている。

 私は、女性候補で今回5期目を目指す「ひが京子」さんを応援している。ここ2か月間、土・日と辺野古へ行く日を除く毎朝7時半から1時間余、ひが京子候補とともに街頭で手ぶりのスタンディングを行ってきた。

 コロナ渦で支持者を集めての集会など事前の選挙活動がほとんどできず、異例の選挙戦となっている。選挙戦初日の出発式も支持者を集めることを避け、わずかな事務所スタッフと身内だけのささやかな選挙戦のスタートとなった。

 <事務所スタッフと家族に見送られて、選挙カーで出発する「ひが京子」さん>

 沖縄の選挙でかかせない縁起物「フチャギ」、いわゆる「おはぎ」だが、沖縄のおはぎは甘いあんこではなく、塩味の効いた茹小豆が丸ごと白餅の表面にくっついている。この小豆一粒一粒を「票」に見立てて、たくさんの「票」がくっついてきますようにとの縁起担ぎである。

 塩味の小豆が、味のたんぱくなお餅にとてもよく合う。特に今日の「フチャギ」はいつにも増して美味しかった。当選間違いなし!と確信した。

友人たちから激励の花束を受ける「ひが京子」さん。

 

2020年5月29日リンクURL

穏やかに、何事もなく ~ 今日(5月27日)の辺野古

 平和市民連絡会の担当日である水曜日、今日も仲間の車で辺野古へ向け出発。6:45に那覇を出ると8:00少し前には辺野古ゲート前に到着する。

 すでに、テントスタッフの一人が監視活動を開始していた。今日も工事再開の動きはないという。

 メインゲートの真正面(基地内)に、工事中のでっかい建物がある。工事が始まって5年以上になるのにまだ完成しない。キャンプ・シュワブの総合娯楽施設だという。将校クラブをはじめ、ボーリング場から映画館、ビリアード、カジノまで、ありとあらゆる͡͡娯楽施設を備える、それこそ娯楽の殿堂だ。現在、海岸側にある施設が移転拡充されるもので、もちろん日本の税金で造られる。

 先週は、激しく行きかっていた演習用の米軍車両も今日はほとんどなく、穏やかな空気が流れていた。そこへ、県警の警察車両が一台、また一台と基地の中へ消えていった。「抗議行動はないんだから、来なくてもいいのにね」と、つぶやいてみた。でも、彼らには私たちを監視する任務がある。彼らも私たちを見てつぶやいいているんだろうなぁ「工事はないんだから、来なくてもいいのに!」。

 することもないので、早々とジュジジャー(10時のお茶・おやつ)タイムとなった。毎週水曜日の座り込み常連さんに料理上手な方(男性)がいて、いつもどっさりと作ってきてくださる。ゴーヤーのポークはさみ揚げ、カステラ、ティラミスなど5種類のお菓子、紅芋いりムーチー、焼きそば、キュウリの漬物、大根のワサビ甘酢漬け…見るだけでもお腹いっぱいに。どれも美味しかった。

 まだ10時前だというのに、今度はみんなが持ち寄った弁当を広げて豪華ランチタイムとなった。「食べ盛りの中学生でも、これほどの早弁はしないだろうね」と笑い合いつつ、食べた。平和ですねぇ!

 向かいの金網越しに軍警のお兄さんたちが「お前ら、何しに来てんだ!」とでも言いたそうに、こちらを見ていた。

 辺野古への行き帰りを走る沖縄自動車道の沿道は、まだイジュの花や月桃の花が咲き誇っている。

 

 

 

 

 

 

伊芸のサービスエリアでは、赤いプルメリアが咲き始めた。

 

 

 

 

 

 

2020年5月27日リンクURL

辺野古抗議行動再開について ~ オール沖縄会議が協議

 沖縄県では、新たなコロナ感染者ゼロが今日まで26日間続き、人々の社会活動も徐々に自粛前に戻りつつある。

 辺野古新基地の埋め立て工事はまだストップしたままである。緊急事態宣言が解けた先週は、前週末に接近した台風の余波がまだ残っているため工事が再開できなかったとみられてるが、今週になってもまだ動き出す様子はないという。

<コロナ自粛で辺野古ゲート前での抗議行動は中止になったが、県庁前をはじめ各地元で横断幕やプラカードを掲げ、地域島ぐるみ会議による自主的なスタンディングアピール行動が取り組まれている>

 海上での作業の再開が抗議行動の再開の目途になるため、オール沖縄会議では、抗議行動再開に向けて、以下のような話し合いが行われたということである。

<協議事項>

<1>沖縄県が緊急事態宣言全面解除(5/21(木))、北部市町村会の訪問自粛解除(5/21(木))、公立小中高校の開校、等々の情勢を受けて、「辺野古工事」の再開が行われようとする場合(行われた場合を含む)の対応について。

<確認事項>

①.まず、沖縄防衛局に工事の再開をするな!との申し入れを「オール沖縄会議」として行い、記者会見を行う。

②.①の前に工事再開が行われた時は即刻(再開の翌日(再開が金曜日の時は翌月曜))に工事の中止の申し入れを行い沖縄防衛局前で集会、記者会見を「オール沖縄会議」として行う。

③.工事が再開された場合は従来通り辺野古ゲート前、安和桟橋前、本部港塩川地区、辺野古海上などでの「抗議・阻止行動」をその翌日から行う(金曜日の場合は翌月曜日)。ただコロナ禍との関係で、そのやり方については下記の通り「感染防止対策のガイドライン」を作成して行う。

〔註〕このガイドラインは沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部の指針に基づき作成した。

Ⅰ.このガイドラインの実施期間

   座り込み開始から当面の間とする

Ⅱ.座り込み行動における感染予防対策について

  ⑴マスクの着用を義務とする。マスクは参加者負担とする。

  ⑵熱中症対策としてマイボトルを持参し使用する。

  ⑶設置の消毒液等での手指消毒を徹底する。

  ⑷座り込み、集会等では参加者間の距離を最低1mとする。

  ⑸機動隊との対応は、いわゆるゴボーヌキを避け、自主的に移動する。

  ⑹1回目(8:30)、2回目(11:30)、3回目(14:30)とも、最初の座り込みのみとして、ダンプ等搬入車両の2グループが到達するまで行っているデモは、コール等による飛沫防止のため、取りやめとする。※ゲート向かい側歩道等での行動などを工夫する。メッセージボードなどの利用。

  ⑺マイクは、話し手が変わる都度、可能な限り、消毒用ティッシュ等で拭き取るように心がける。

  ⑻送迎車については、換気のため必ず窓を開けて運行する。また、乗車人数も配慮する。

  ⑼県外からの参加者については当面控えてもらう。

Ⅲ.各団体・島ぐるみ会議のバスなどの運行するバスについて

  ⑴マスク着用を義務づける。

  ⑵換気対策をとる。

  ⑶座席は2人掛けに1人とする。だだし、同一生計者は同席でも構わない。

<2>会議・集会の日程変更について

 ①県民大行動:6/6(土)中止(7月調整中)

 ②幹事会(「オール沖縄会議」)6/9(火)→6/16(火)17:00に変更(自治労/旭町会館)

 ③現闘部拡大会議6/15(月)→6/22(月)18:00(場所調整中)

 ④集中行動日6/18(木)→通常行動(7月は調整中)

 ※しばらくは、三密を避けながらの会議、集会となります。マスク着用などへのご協力をお願いします。

以上。

<↑辺野古への土砂搬出がない本部塩川港では、地元の人たちがのんびりと桟橋で釣りを楽しんでいる。5月13日撮影>

<追伸>

1.現場の状況について

  現場からの確認によれば、5/25(月)10:00現在、辺野古、安和、塩川での作業はなし。羽地内海停泊の輸送船は塩川沖に移動済み。辺野古海上作業なし。漁船警戒船約10隻が確認された。とのこと。

 

 

2020年5月26日リンクURL