石川真央写真展 ~ 大琉球写真絵巻 パート7

 理不尽、不正義、不公平、差別、矛盾など、社会のあらゆる不条理を写真を通して問う友人の写真家・石川真央さんの写真展~大琉球写真絵巻2020が、パレット久茂地の那覇市民ギャラリーで開催(2日~7日)されている。

 開催中は毎日午後2時から石川真央さん本人によるトーク(解説)が行われるというので行ってきた。

写真絵巻として第7弾となる今回は、これまで死角となっていた宮古島、石垣島、与那国島の「自衛隊基地建設に抵抗するする人々」を中心に据えた写真展となっている。他に、令和改元、アベノマスク、辺野古、米軍基地、女性たちの活動、「慰安婦」問題なども織り込まれている。

 飾らない語り口で笑わせながらも、歯に衣着せぬ言葉に、聞く側(観る側)も素直に自らの立ち位置を自問する。写真だけでなく解説文もじっくり読んでほしい。真央さんならではの感性がストレートに伝わってくるはずだ。

 今回は私も仲間たちと共に被写体となった。写真展は7日までだが、大型で強力な台風10号が接近中なので、最接近の6日は開場できるかどうかわからない。ぜひお早めにどうぞ。

 

 

 

2020年9月4日リンクURL

庭が 一晩でお花畑に!!! ~ タマスダレの花

 昨日(28日)朝目が覚めて、カーテンを開けたら、一晩にして庭がお花畑になっていた!!

 昨日まで ぽつぽつだったのに!思わず「ワーオ!」と叫んでしまった。

 これは、同じく昨日久茂地界隈の民家の塀沿いに咲く「タマスダレ」。うちの庭も来年にはこれくらいの群生になっているだろうか!

 

 

 

2020年8月29日リンクURL

「ことば」は精神 、民族の命 ~ 映画「マルモイ(ことばあつめ」

 8月28日、午後2時30過ぎ、「安倍総理 辞任の意向!」のニュース速報を聞きながら、ブログの更新原稿を書いている。「ワインで乾杯でもしたいね!」と、友人と話しながら…。

 昨日、その友人に誘われて 映画を観てきた。韓国映画「マルモイ(ことばあつめ」、そのタイトルからは想像が及ばない内容だった。

 日本の植民地支配下の朝鮮半島で、母国語である朝鮮語を禁じられ、日本語で話すことを強制され、名前まで日本風に変えさせられた(創氏改名)朝鮮の人々が、命がけで民族のことばを守った物語である。話題作「タクシー運転手」の脚本家・オム・ユナ氏の初監督作品。

 「クトゥバウシナイネェ、クニウシナイン(言葉を失えば、国を失う」とは、沖縄の先人たちの教え。国とはもちろん「琉球」のことである。

 この映画は、名前をヤマト風に変えさせられ、大衆娯楽の沖縄芝居までも大和口(やまとぐち)を強制、あげくは戦時中、「琉球語を話す者はスパイ!」と決めつけられ銃殺された沖縄の歴史と重なる。観ながら「日本という国は何という国だ!」と怒りと悲しみが込み上げてきた。

 「日本」と言うより「国家権力」と言うべきか。ナチスドイツもそうだった。しかし、ドイツは戦後徹底的に反省し、被害者に詫び、その責任者を追及してきた。反省も、詫びも、責任追及もあいまいにしてきた日本は、再び同じ過ちの道を突き進んでいる。その急先鋒だった安倍政権が終わるという第一報を、「マルモイ」を観てきたタイミングで聞くのも、なにか因縁めいている。

 ただ、安倍政権は政治的な敗北でなく、自滅による退陣である。代わる政権も自民党である限り、大した違いはない。特に沖縄にとっては「めでたさも中くらい」でもなく、極小というところだろうか。

 

 

 

2020年8月28日リンクURL