変わらぬ沖縄への構造的差別 ~ 代執行不当判決抗議・知事激励集会

 辺野古から那覇へ戻り、雨にぬれ肌に冷たく滲みる服や靴を着替える時間もとれないまま、引き続き午後6時から県庁前の県民広場で行われたオール沖縄会議主催の「不当判決抗議集会」に参加した。


 弁護団代表、うりずんの会国会議員代表、県議会代表、市民代表、登壇する誰もが、違法だらけ、矛盾だらけの国の主張を丸呑みした理不尽な不当判決に憤った。

 当初、この集会に参加する予定だった玉城デニー知事は、数日前から発熱し今朝肺炎と診断、7日間の静養(後に入院と発表された)を余儀なくされ、メッセージが寄せられた。「沖縄県民の民意を無視し、沖縄県の自治権を奪い、新たな軍事基地を建設しようとする国の代執行は、県民の負託を受けた知事としては、到底容認できるものではない」と。

 入院中の玉城知事は、25日までに国の辺野古埋め立てをの設計変更を承認するかしないか判断しなければならない。知事が判断しない場合、あるいは承認しない場合、国が代わって承認する代執行が実施される。自分(国)が許可を求めたことに、自ら(国)が許可を与える、それこそ自作自演、自問自答もいいところだ。これなら国がやりたいと思ったことは何でもできることになる。この大転換の出来事に、大多数の日本国民は無関心である。そのことがなによりも恐ろしい。

 

2023年12月21日リンクURL

天も泣く !代執行裁判判決の日(12月20日)の辺野古

 朝からしとしとと冷たい雨の降る一日だった。沖縄の重大な節目の日はいつも雨が降る。今日は代執行裁判の判決の日だ。心は裁判所へひかれながら、辺野古へ。

 辺野古へ到着すると、すでに県内外のメディアがいっぱい詰めかけていた。判決の日の辺野古の様子をとらえようというのだろう。「もっと普段から取材して、ちゃんと辺野古の現実を伝えてくれよ!」と、つい愚痴を言いたくなる。

 高良鉄美参議院議員の顔も見える。代執行裁判の判決を前にコメントを求められた。「明治憲法と、敗戦を受けて生まれた現憲法はどこが違うか。戦争放棄と自治権が認められている。もし今日の判決が沖縄県の敗訴なら、この二つに違反する。戦争につながる辺野古基地の建設を許し、沖縄県の自治権を奪う憲法違反、まさに裁判所自ら司法権の放棄だ」

 いつにも増して、座り込む人々は排除に抗して粘り、県警も大勢のメディアのカメラが見つめる中、手荒なこともできず排除に手こずっていた。

 裁判は午後2時から。一回目の座り込みが終わって、判決を待ちながらテント下で休息。、なんとなく気が落ち着かない。

 

 那覇からの2台目のバスも到着して、正午前の2度目の座り込みは、さらに人数が増えた。雨は降り止まず、気温はどんどん下がりっていった。

 座り込みテントのすぐ横で、貴重種・おじぎ草がピンクの可愛らしい花をつけていた。この植物たちが生きる環境も、軍事基地の犠牲にしてはならない。

 昼食の後、スマホの動画で裁判所前の集会の様子などを見ながら判決の出る午後2時を待った。

 午後2時、五分もせずして、「沖縄県敗訴」の報。誰かがスマホ画面のニュースを読み上げた。「沖縄県敗訴。25日までに辺野古埋め立て設計変更承認を  県に命ず」。予想されたとはいえ、少しの希望も持っていなかったわけではない。だが、奇跡は起こらなかった。「沖縄、ここまでないがしろにされるとは!」ため息が漏れる。涙をぬぐう人も。

   雨の中で、三度目の座り込み。この後、午後6時から県庁前で行われる、「代執行判決抗議、デニー知事激励集会」に駆け付ける。

 

2023年12月20日リンクURL

2023年私のクリスマス ~ チャリティイベントに参加

 わたし自身は特にクリスマスを祝うことはしませんが、クリスチャンの友人も多いので、よくおよばれします。

 中でも、毎年参加しているのが、40年来の友人でカリスマ牧師(女性)が主宰する教会のクリスマスイベント。今年も去る18日の日曜日に行われました。5000人を収容する沖縄コンベンションセンターの展示場で、一日三回のステージを組む大規模なイベントです。

 出演者だけでも300人というステージは、ゴスペルの合唱はじめ、器楽演奏、各種ダンス(フラ、エイサー、琉舞調、ラップ、ブレイクダンス調など)あり、パフォーマンスありで、幼児小中学生、青年・大人の部、2歳から93歳までの教会の信徒が、教会で日常的にクラブ活動として行っていることの発表の場ともなっているとのこと。プロ顔負けの演技と本格的なステージ展開は、チャリティイベントの域を超えています。

 ステージの写真は撮影が禁じられていたので紹介できませんが、会場の雰囲気でクリスマスを感じていただけるでしょうか! 

 43年前、ささやかに始まったこのクリスマスチャリティイベントは、今では毎年5000人以上の人々が集う大イベントに成長。集められた志金は、国内だけでなく、戦争、災害、貧困など、世界の困っている人々へ、さまざまな形で届けられているそうです。

 ステージだけでなく、飲食、手作り小物などの出店も充実、一日中でも楽しめるイベントでした。

 

 

2023年12月19日リンクURL