海外識者メッセージ 番外編~ノーム・チョムスキー氏

来日した米国人の言語学者ノーム・チョムスキー氏(85)が、沖縄の基地問題について
言及。シリーズ外の記事(琉球新報3月24日掲載)ですが、貴重な内容なので、番外編として紹介します。

ノーム・チョムスキー氏

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また、チョムスキー氏は、自主避難を余儀なく、された福島の親子らの訴えに直接耳を傾け,次のようなコメントをした。

「日本は広島、長崎の原爆を経験し、放射線の怖さを知っているはず。
それなのに、政府が被災者の不安に寄り添わないとは。言葉にならな
い」と日本政府の対応を厳しく批判している。

福島の親子らと面会したのは、福島の子どもたちの「集団疎開裁判」を支援してき
た縁からだ。12年1月、「最も弱い立場の子どもらがどう扱われるかで社会の健全さが
測られる。私たち世界の人々にとって裁判は失敗が許されない試練だ」と集団疎開裁
判を支持するメッセージを寄せている。

 

 【ノーム・チョムスキー】
言語学者、哲学者。1928年、米国フィラデルフィア生まれ。ペンシルベニア大を卒業し、
61年からマサチューセッツ工科大(MIT)教授。50年代に、言語学における革命的な
理論を発表し、「現代言語学の父」と呼ばれる。

一方で、ベトナム反戦運動に携わり、人権や平和に関して積極的に発言。
今年1月には、米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への移設について、「沖縄
の軍事植民地状態を深化、拡大させる」と反対する声明をほかの有識者とともに発表
している。著書に「統辞構造論」 「メディアとプロパガンダ」 「秘密と嘘と民主主義」な
どがある。

2014年3月31日リンクURL