冬になると、いつも「今年の旧正月はいつかしら?」と
カレンダーの中を捜す私。
この頃に、私の大好きな すみれの花が咲くからです。
紫色のこの小さな花に、なぜか心惹かれるのです。
幼い頃の思い出に繋がるからかも知れません。
最近は探し回らないとなかなか見つかりませんが、私が子どもの頃には、道端にも、野原にも群れて咲き乱れていました。
何十本ものすみれの花を両手いっぱいの束にして持ち帰り花瓶に生けたり、ガラスの器に無造作に生けて眺めるのが好きでした。
今はとてもそんなことはできません。
だって、あっちこち探し回って、やっとひと株、ふた株見つかるかどうか、だからです。
幸い、近所に、毎年数株のすみれを咲かせてくれる街路樹の植え込みがあります。
向かいの理髪店のおじさんが
きれい好きなのはいいのですが、地面がつるつるになるまで
竹箒で掃き清めるので、
芽を出したばかりのすみれが潰されることも度々。
彼には雑草にしか見えないのでしょうが
箒を使っているおじさんを、いつもハラハラしながら見ています。
それでも時期になると
小さいながら、ちやんと花を付けてくれる逞しさもあります。
北部の方では今日から日本一早い桜祭りが始まりました。
私が住んでいる那覇では
桜が咲くのはまだまだ2~3週間後です。
沖縄では、桜前線は南下してくるのです。