辺野古新基地建設は 立地条件そのものが根底から崩壊した② ~マヨネーズ状の超軟弱地盤

<N値ゼロのマヨネーズ地盤>
 活断層だけではない。大浦湾の海底地盤は極めて軟弱であることが、同時に明らかになった。N値とは、その数値が高いほど固いことを示す。それが「ゼロ」とは、もう説明の必要もない。杭一本さえ打てない軟弱な地盤だということだ。

 大浦湾は、深いところで水深35メートルに達する。海底は泥状の堆積物でできており、そこに既定値の重りを置くと、ずぶずぶと40メートルも沈み込んでしまう状態だという。それを市民グループで土木技術者として活動する北上田毅さんは「豆腐地盤」と称した。すると、地質学の専門家は「いや、豆腐どころではない。マヨネーズ地盤だ」と表現し直したというのである。

 <「辺野古新基地建設はいづれ頓挫する」と言い続ける北上田さん>

マヨネーズ地盤の上に空港が作れるのか ?

北上田さんは言う大浦湾の埋め立ては、一基当たり長さ52㍍、幅22㍍、高さ24㍍、総重量7400㌧の、ケーソンと呼ばれるコンクリートの函をいくつも作り、その中に土砂を入れて海に沈めていく工法がとられることになっている。しかし、N値ゼロにこの工法は使えない。

技術的には、軟弱地盤を改良する方法が他にないわけではない。が、そのためには膨大な時間と費用が掛かる。その前に、改めて沖縄県に工法変更の許可申請をし直す必要がある。もちろん新基地に反対する翁長知事が認めるわけがない。活断層、超軟弱地盤、高さ制限の問題、辺野古新基地建設は、もはやその立地条件そのものが根底から崩壊した」と。

<三人の専門家を招いて行われた市民グループ主催の活断層、軟弱地盤の勉強会から>

当初、辺野古新基地の建設費は3500億円と言われてきた。しかし、これまでわずか数%に過ぎない工事で、すでに3600億円が使われたという。このあと一体どれくらいかかるのか。もちろんすべて日本国民の税金である。国民の暮らしを置き去りにして、米軍基地に、私たちが収めた血税が湯水のように使われている。

2018年6月19日リンクURL