沖縄は憲法の最前線~2018年 憲法講演会・伊藤真氏

私たちは誰もが、政治や憲法に無関心でいられても、無関係ではいられない。

5月3日は憲法記念日。今年の憲法講演会は、弁護士の伊藤真氏を招いて、宜野湾市民会館で開催された。「私たちの憲法を考える~憲法のキホンのキから”改憲”問題まで」。憲法を解りやすく伝えるキーワード盛りだくさんの講演だった。

憲法と法律の違い。憲法は「国民が国家(権力)が暴走しないよう縛るためにある」。法律は「国家が国民を縛るためにある」。それからいうと、自民党の改憲案は、主語をひっくり返し、憲法で国民を縛ろうとしている。これでは権力はやりやりたい放題、国家権力の暴走を食い止めるものが何もなくなる。これも憲法問題の大事なキホンのキの一つ。

本来、国民には憲法を守る義務はない

政治家などに守らせる責任があるだけ

また、自民党などが目指している自衛隊の憲法明記については「9条が書き換えられることと同じだ」と指摘。仮に9条が残ったとしても、新しく追加された条項が優先される。

その上で「軍隊の持つ抑止力は、挑発力でもあり、二面性がある。今こそ国民が冷静になり、主体的に行動することが必要だ」と訴えた。

 

                 <憲法前文より>

主催団体から記念に久米島紬のネクタイを贈られ上機嫌の伊藤真弁護士。年間300回以上の講演を行う。伊藤塾を主宰し、若き法律家を育てる。自称「憲法の伝道師」

2018年5月4日リンクURL