沖縄関連集会に公安の群れ(東京)

29日、一坪反戦地主会関東ブロック主催の「~沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から2年~基地・軍隊はいらない!4・29集会」が開かれた。

沖縄から講師としてオール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんが講師として登壇する予定だったが、23日の辺野古ゲート前で、機動隊の暴力的な排除による将棋倒しの下敷きになって、左鎖骨とろっ骨4本を骨折する1か月の重症を負い、行けなくなってしまったため、急遽、私がピンチヒッターとして東京へ行くことになった。

集会は、直前の急な講師交代で参加者が激減するのではないかと心配されたが「こんな時こそ私が行かなくっちゃ!」という沖縄魂が発揮され、沖縄に縁のある人たちをはじめ、その活動を支えて下さる皆さんが大勢かけつけ会場にあふれるほどいっぱいになった。

集会が終わって会場の外に出ると、路上に人だかりがしている。それも男性ばかり。「この辺りで何かあるのかしら?」と、私がいぶかっていると「公安ですよ」と、主催者の一人が教えてくれた。

言われて振り返ると、14~15人くらいの男たちが一斉に、集会を終えて帰っていく私たちを見つめている。沖縄関連の集会を開くといつもこれくらいの公安が見張っているのだそうだ。

公安と言うと、お馴染の帽子にマスク、手には無線機、作業服のような服装と言うのがこれまでの私のイメージだったが、この日の彼らは、確かにそれらしい者もいるにはいたが、ほとんどが街を歩いている一般の人たちと変わらない服装。

ただ、群れていて全員がこっちを向ていたので、少し違和感を覚えただけで、言われなければわからなかった。

「あの服装では、会場に参加者として入ってこられてもわからないですね」と聞くと、「いつぞやは、見慣れないミニスカートとジーンズのカップルが集会にきたので、新しい若い人が来てくれたと喜んでいたら公安だった」とか。デモ行進にもカップルを装って割り込んでくることもあるという。

酷いのは、駅などで辺野古などのビラ配りをしていると、必ず寄ってきて職務質問をするという。「脅しですよ」とのこと。

私がわざと大げさに構えてカメラを向けると、背中を向けたり植栽や電柱の陰にに隠れた。そのときは気づかなかったが、写真を見ると道路の先のほうにも結構な人数がいる。14~15人どころではなかったかも。「なんとも大変な世の中になってきたもんだ」と、ため息が出た。

 

2018年5月1日リンクURL