芝ざくらのようにも見えますが、キランソウの仲間で姫キランソウというそうです。一つの株から腕を伸ばすかのように次々と株を増やし、絨毯を敷いたように広がっていきます。花が咲くとそれこそ紫とグリーンの絨毯を敷き詰めたようになります。
<実家マンション玄関前の花壇で 今満開です。紫色の姫キランソウ>
花の形はスミレに似ていますが、五弁の花びらのうち二つが短く、片咲きのように見えます。色は紫が多いですが、ピンク(桃色姫キランソウ)や白(白花姫キランソウ)もあります。
<那覇市・首里公民館前の道端で↑↓>
ネットで調べたところ、「道端でごく普通に見かける雑草であり、万病に効く薬草でもある」とか。雑草とはちょっと意外ですが、薬草というのも驚きです。
また、こんなにかわいい花を咲かせるのに、別名ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)と言う怖い名前がついています。乾燥した葉を煎じて、神経痛や胃の薬となり、生葉は膿だし(うみだし)に用いられ、 万病に効くところからイシャダオシ(医者倒し)、イシャゴロシ(医者殺し)とも呼ばれ、又、道端で地面に蓋(ふた)をするようにへばりついている様子と、万病の薬草となる事から、地獄に蓋をしてしまうと言う意味でジゴクノカマノフタと命名されたそうです。