前知事の埋め立て承認をめぐり、国と県が争った裁判の敗訴に伴い、翁長知事が、昨日26日付で承認取り消しを取り下げたため、前知事の埋め立て承認が息を吹き返す結果となった辺野古。
今日(27日)から、工事が再開されるのではとの懸念から、今日は早朝6:30から抗議行動が組まれた。
平和市民連絡会のチャーターバスで、午前5時に那覇を出発。6:30にはキャンプ・シュワーブゲート前に到着。まだ夜も明けきらぬ空に、みやびな女性の細い眉のような上弦の月が、私たちを見守っていた。
工事用ゲートの前には、すでに100人ほどの人たちが集まっており、ゲートが開く7時には200人近くになった。
「工事再開なんぞ絶対に許さない!」集まった人たちの顔には、並々ならぬ決意がみなぎっていた。
9時半ごろから雨が激しくなってきたので、テントの下に場所を移して抗議行動を続けた。久々に満席状態になるテント。ピーク時には300名余になった。
そこへ、日の丸と星条旗をたすき掛けにした黒い車が3台、隣の人と大声で話しても聞こえないほどの大音量で、私たちの集会を妨害にやってきた。
あまりのうるささに、およそ1時間、集会は休止を余儀なくされた。警察は彼らに為す術を持たない、いや持とうとしない。ただ彼らに寄り添い、のろのろ運転に付き合って一緒に歩くだけ。それどころか、警察はかれらに背を向け、座り込む市民に向かって立っている。つまり、私たち市民から、彼ら右翼を守っている。
帰りは裁判所近くでバスを降り、昨日名護署から那覇の拘置署へ身柄を移された山城博治さんはじめ、二人の仲間の激励行動を行った。
現在、3人ともに保釈申請が行われており、認められれば、明日2時ごろ出られるのではないかという。願わくば、それぞれ家族のもとで、暖かいお正月が迎えられるよう祈らずにはいられない。