それでも私たちはあきらめない!くじけない!

名護市長選は残念な結果となった。
しかし、それで名護市民の辺野古新基地反対の民意が覆ったわけではない。

なぜなら選挙直前の琉球新報社の世論調査で、名護市民は辺野古移設に53・0%が「反対」、13・0%が「どちらかといえば反対」を選択し、66%を占めた。(沖縄タイムスの世論調査でも三分の二が辺野古反対を明示している)

一方で「賛成」は10・5%、「どちらかといえば賛成」が17・8%と30%にも達していない。

渡具知候補の当選は、新基地建設の是非を争点化することを避け「辺野古」を完全に封印することで公明党を抱き込むことに成功したことによる。

それに、辺野古新基地建設は名護市だけの問題ではない。沖縄全体が地元であり、すべての沖縄県民が当事者である。その民意は少しも揺るがない。

<17年の”さんしんの日”に、ゲート前で市民と共に三弦を弾く稲嶺市長>

 稲嶺市長は、2期8年で選挙公約のすべてを実現させ、国からの交付金を打ち切られても財政健全化を達成、積み立て基金も2倍に増やした。

また、政治的な手腕だけでなく、誠実な人柄で知られる。市役所職員だった時代から30数年続けている子どもたちの登校時の交通安全を守る活動を、市長になってからも出張でもない限り、雨の日も風の日も欠かさず続け、選挙翌日の早朝も、いつもの横断歩道に立ち、笑顔で子どもたちを迎えたという。このような素晴らしい市長を名護市民は失ったことになる。

名護市長選の結果を受け、県外の友人たちから励ましのメールをたくさんいただきました。ありがとうございます。

皆さんにお応えする言葉も見つかりませんが、一つ言えることは、名護市長選は「沖縄の戦い」の一部でしかありません。(確かに重要ではありましたが)一番大切なのは現場での闘いです。選挙翌日の辺野古ゲート前はいつもにもまして座り込みの人たちが駆け付け、へこたれない県民の意思を表明しました。3月13日には知事が国を訴えた裁判の判決、14日は山城博治さんたちの判決と、次々と難局が県民を襲います。私たちにいつまでも落ち込んでいるヒマはないのです。

強大な国家権力に勝つには「あきらめなることなく、勝つまで闘い続けること」辺野古の闘いの合言葉です。

2018年2月6日リンクURL