旧盆ウークイ(送り火)

 

ウークイにはたくさんのごちそうをお供えします。ご先祖様ができるだけたくさんお持ち帰りできるようにとの配慮です。お餅に山海の珍味、お中元でいただいた品々もご先祖様への贈り物なのです。

沖縄は仏教ではないので、お供えのごちそうは精進料理ではありません。魚に豚肉もふんだんに使っています。今どきは、おさがりしたごちそうを子どもたち、孫たちが好んで食べてくれるようにと、出来合いのオードブルや、ケン〇〇〇ーフライドチキンなどをお供えする家庭も多いようです。それも決して悪くはないと思います。

でも、我が家はお餅も含めてすべて手作りしています。(料理上手な妹たちがいるので…感謝!)調理道具も祖母の時代から50年以上使っている年代物ばかりです。

いよいよ送り火を炊いて、お帰りになるご先祖様をお見送りします。ウチカビ(あの世のお金)を燃やして送り火とします。

お父さん、お母さん、おじぃーちゃん、おばあちゃん、ご先祖様!マタヤーサイ(また来年いらしてくださいね)

送り火の翌日。この船(高速艇)に乗って帰ります。

観光客を満載して渡嘉敷港に到着した高速艇・マリンライナーとかしき。

 

 

 

 

 

<ニチニチソウ>                                 <ブーゲンビリア>

 

2017年9月7日リンクURL

お盆中日~島の恵み

お盆の中日は割とのんびりと過ごしました。曇りがちで少し風がありましたが、海はキラキラを光っています。

幼いころからなじんだこの風景の中にいると、身体も心も緩んで穏やかな気持ちになります。ぬる~いお湯につかってダラ~ンとしている感じ、と言ったらいいでしょうか!

島に住む親戚が、アタイ小(家庭菜園)で作ったパパイヤやヘチマを届けてくれました。

ナーベーラー(ヘチマ)です。2個はすでに炒め物にして食べてしまいました。ぷっくり太って栄養満点といった感じです。愛情もたっぷり注いで育てたのでしょうね。

 

パパイヤも見事です。我が家の台所の窓から見えるパパイヤの木においしそうに実っていました。欲しい!と言ったらヘチマと一緒に届けてくれました。

一緒に写っているシーチキンの缶詰は、特に意味はありません。茶目っ気旺盛な我が妹が、私がカメラを向けているのを見て、冗談にちょこんと置いただけなんです。強いてこじつければ、沖縄はシーチキンの消費量全国一なんだそうです。パパイヤチャンプルーにもシーチキン使うもんね!

これも従弟が釣ってきたグルクン(タカサゴ)です。沖縄の県魚でもあります。すぐに調理できるようにと、ちやんと下ごしらえをして届けてくれました。

都会にいると、これらはすべてお金を出さなくては手に入りませんが、島には、山があり、海があり、畑があり、そしてお互いに思い合う人々がいて、つまり、自然が当たり前にそこにあるだけで、このように豊かな実りを私たちに与えてくれます。これこそ本当の豊かさではないだろうかと、ご先祖さまに感謝する旧盆中日の一日でした。

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旧盆は故郷・渡嘉敷島ですごしました~エイサーでお迎え

沖縄のお盆は旧暦で行われます。今年は9月3日が盆の入りで、6日が送り火でした。
何があってもご先祖様のお墓がある故郷へ帰って過ごすのが最優先されます。

我が家の仏壇のお供え。果物セットの他に、パイナップルとスイカはぜひものです。お菓子や飲み物の数々、そして泡盛。左右の端に立てかけてあるサトウキビは「グサンウージ」と呼ばれ、ご先祖様がお帰りになるとき、お土産をつるして担いだり、杖にするのだと祖母から教わりました。

ウンケー(お迎)えの日の夕ご飯はウンケーージユーシー(お迎えの雑炊)。いろいろ具の入った炊き込みご飯です。おかずとしてお魚やエビ、ラッキョウなどの天ぷらを添えました。

村の青年会が主催するエイサーの道じゆねー(行進)が、三線や太鼓、笛などの演奏隊を乗せた車を先頭に村中の道々を練り歩きます。

 このエイサーがご先祖様をおお迎えする儀式となります。沖縄らしくにぎやかですね。

今年はエイサーの追っかけに外国人の観光客が目立ちました。島に渡る船(フェリー)も、里帰りの島の人より観光客でいっぱいでした。

少雨傾向のなか、観光客の増加で水不足が懸念されているようです。防砂無線から「節水」を呼び掛けるアナウンスが流れていました。

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