今日は、午前6時に那覇を出発するときから雨模様。辺野古へ近づくにつれて雨はひどくなり、終日降り続く雨の中での座り込みとなった。
ゲート前に着くと、日本山妙法寺のお坊さん二人が、雨に打たれながら扇太鼓に合わせて静かに読経を続けていた。
工事用ゲートでは、刻々人が入れ替わりながらも常に200人前後の人たちが座り込み、工事車両を全面的に止めた。
土曜日なので議員集中行動日だったが、うるま市長選挙と与那原町議員選挙の投票日を翌日に控え、議員の参加は少なく、参加した議員さんたちもほとんどが10時頃には選挙応援に向かった。
残った市民たちは、雨の中でも意気盛ん。合言葉は”雨にも負けず、寒さにも負けず、そしてアベにも負けず”、雨の日こそ「私が行かなければ、誰が行く」と、燃えるのだ。今日も歌あり、踊りあり、即興の漫談あり。
その一節をご紹介しよう。タイトルは
「オスプレイ”不時着”の欺瞞を暴く!」
皆さんはいま、東京からオスプレイに搭乗して沖縄に向かって飛行しているとご想像下さい。沖縄本島が見えてまいりました。機内アナウンスが流れます。
「皆さま!本日は我がアメリカが誇る欠陥機MVオスプレイ22にご登場いただき、誠にありがとうございます。機長よりご挨拶を申し上げます。
当機はまもなく名護市安倍の、あっ失礼いたしました!安倍(アベ)ではなく安部(アブ)の間違いです。まもなく名護市安部の海岸に不時着の予定でございます。しかし、それは決して墜落ではございませんので、どうぞご安心ください。
不時着に先立ちまして、 乗務員はパラシュートで脱出いたしますが、パラシュートの数には限りがございますので、脱出するのは乗務員のみとさせていただきます。どうぞ、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。それでは皆様のご多幸とご冥福を心よりお祈り申し上げます。さようなら。ボン!!!」
<解説>昨年12月に名護市安部(アブ)海岸の浅瀬に墜落したオスプレイは、機体は大破し、その破片が粉々になって周辺数キロにわたって飛散するほどだったが、米軍はこの事故を「不時着」と発表した。沖縄地元メディアを除き、NHKをはじめ本土大手マスコミのほとんどが「不時着」と報じた。墜落したオスプレイには5人の搭乗員がいたが、パラシュートは3人分しか搭載されていなかったという。米軍の発表によると、一人が軽いけがで病院に運ばれたが残りの4人は無事ということになっている。
しかし、「一人が死亡、一人が行方不明になっている」という裏情報もある。オスプレイ墜落の翌日、沖縄県内の米軍基地の星条旗が半旗となっていたことも、この噂の信憑性を高めている。
正午を過ぎても工事車両の動きがなかったため、午後からの座り込みは雨を避けて、メインゲート前のテントの下で行われた。午後になっても座り込み参加者は減少することなく、3つのテントはいっぱいになった。
テント前の花壇でシロツメクサの花が可憐に満開。四葉のクローバーを見つけて喜んでいる人たちもいた。
4月22日(土)1021日目の辺野古でした。