「4・28屈辱の日を忘れない県民集会」~辺野古ゲート前3,000人が抗議

29日(土)午前11時から辺野古のキャンプシュワブゲート前で「辺野古新基地建設阻止、共謀罪廃案4・28屈辱の日を忘れない県民集会」が行われた。

昨年の元海兵隊による女性暴行殺人事件被害者の一周忌にあたることから、参加者全員が黙とうを捧げ、冥福を祈った。

キャンプ・シュワブゲート前の沿道を3000人(主催者発表)が埋めつくし、新基地建設を止める決意を改めて示した。

県民は、それぞれの想いをメッセージボードに託して結集した。

集会は、主催者を代表して県憲法普及協議会の高良鉄美会長があいさつ。「4・28はなぜ屈辱の日なのだろうか。本土から切り分離されたからか。憲法から分離されたからか。一番大きな理由は、沖縄の思いを考えずに勝手に切り離されたからだ。当時の沖縄で十数万人が署名して分離に反対したにも関わらず切り捨てられた。沖縄は売られたという屈辱がある。屈辱の思いを忘れずに、辺野古新基地建設を造らせないために頑張ろう」と呼び掛けた。

稲嶺進名護市長は「あの事件から一年が過ぎた。今でも被害者の死が受け入れられない。基地あるが故の事件だ。だから私たちは新基地をつくらせない。沖縄からすべての基地を撤去するまで頑張ろう」と。

山城博治沖縄平和運動センター議長も登壇、「♪抑えきれない怒り。こらえきれない悲しみ。そんなことの繰り返しだけど決して倒れはしないさ。命どぅ宝。私たちはあきらめないよ。平和と自由を求めて、今日も生きていくよ♪(ケセラセラの替え歌)」と歌で切り出し、「一年前の想像を絶する事件、遺族の悲しみを思うと胸が張り裂ける思いだ。県民の悲しみを顧みず、強権的なやり方で基地をつくり、県民を押さえるために共謀罪をつくり、私たちの島を好き勝手に使おうとする政府の行為を許すわけにはいかない。みんなで心をつなぎ、手を取り合おう。今こそ奮い立とう」と訴えた。

県民集会に翁長知事の参加はなかったが、この日知事は午前9時20分すぎに、元米海兵隊員の軍属によって殺害された女性が遺棄された恩納村安富祖の現場を訪れて献花。「守れなくてごめんなさい。まだ状況は変わらないが、政治やそういう(事件を)解決する立場の者としては全力を挙げ、二度と起こらないように頑張っていくという決意を伝え、冥福を祈った」と、報道陣に語った。

そしてさらに「現場に向かう足取りが重かった」と明かし、「やるせない気持ちだが、それで物事が終わってはいけない。解決に向けて頑張るぞという思いを沸き立たせるように手を合わせた」とかみしめるように話った(30日付琉球新報より)という。

 

 

2017年4月30日リンクURL

元米兵女性暴行殺人事件から1年~悲しみ癒えず今も花が絶えない遺体遺棄現場

事件発生から今日28日で一年が経った。遺体遺棄現場となった恩納村の山中には、今も花や水のお供えが絶えることがない。

被害者の父親が弁護士を通して、現在の心境を報道機関に書面で明らかにした。

                 <28日、琉球新報より>

犯人として逮捕された米元海兵隊の軍属ケネス・フランクリン・シンザトは、取り調べに対し殺意を否認しており、一年たってもいまだ初公判の目途も立たず、被害者への補償も行われていない。

奇しくも4月28日は、1952年サンフランシスコ平和条約発効によって、沖縄が日本から切り捨てられた日。県民は「屈辱の日」と呼んでいる。今年は45年の節目に当たる。

 

2017年4月28日リンクURL

辺野古埋め立て着手と地元紙号外~「政府のパフォーマンスだ」と抗議市民怒る!

琉球新報、沖縄タイムスの地元新聞2紙は、政府が辺野古の埋め立て工事の前段となる護岸工事に着手したと、電子号外で報じた。

しかし、ゲート前や海上で必死で抵抗を続ける抗議市民は「国のパフォーマンスだ!石材を並べているだけだ。メディアは躍らされている」と、怒っている。

辺野古ぶるーのブログは「安心してください。埋められていませんよ」と伝えている」。http://henokoblue.wixsite.com/henokoblue

 

 政府の護岸工事着手を受け翁長雄志知事は25日午後、県庁で会見し「事前協議を求めてきたが、防衛局が応じず護岸工事を強行したことは許し難い。暴挙だと断ぜざるを得ない」と厳しく政府を批判した。

 県民から要望が高まる埋め立て承認の撤回については時期は明言しなかった。

2017年4月25日リンクURL