御用学者ぶり露呈 ~ 辺野古有識者会議「技術検討会」

 辺野古大浦湾の軟弱地盤改良工事に向けて、技術的な問題を検証するとして防衛省に設けられた有識者会議「技術検討会」、これまで数回にわたって開かれた審議で使用された資料に20ヵ所ものミスがあったにも関わらず何の指摘もなく「軟弱地盤の改良に何の問題もない」と結論が出されていたことが判明。いかにでたらめな審議だったかが露呈した。

この有識者会議「技術検討会」の委員については、当初から半数以上が政府機関の出身者であり、”御用学者ばかり”と指摘されていた。

<4月2日 琉球新報 ↓>

記事中にもある土木技術専門家の北上田毅さんは新聞の記事では「微修正」と報道したいるが、決してそうではないと、具体的にミスの個所をあげ、「いずれもきちんと資料を見ていたらすぐに分かったはずの誤りである。何故、資料を検討していたはずの技術検討会の委員らがこのような重大な誤りを見過ごしてきたのか?  資料をきちんと検討することもなく、防衛局が説明したことだけに対して、”はい、結構です”というだけだったのだろう(ブログより)」と、そのずさんさを指摘している。

詳しく知りたい方は北上田さんのブログ「チョイさんの沖縄日記」をご覧ください。

 

2020年4月3日リンクURL

野山に春の実り ~ 渡嘉敷島

 陽光に照らされて、渡嘉敷島の野山はいま豊かな実りの季節を迎えています。写真を見るだけでもワクワクし、豊かな気分になる春の便りです。

 <3月15日 琉球新報 ↑>

 渡嘉敷島で過ごした子どもの頃、大人たちが野良仕事から帰ってくるのを、今か今かと待ちかねていたものです。お目当ては「やまむむ、野イチゴ、くーび、なんでんしー、ぎーま…」など、季節によって木の実は違っていたけれど、母や祖母が家で待っている子どもたちへのお土産にと、野山に実る自然の恵みを手折ってくるからです。(ケーキやアイスクリーム、果物などいくらでも美味しいおやつが食べられる今の子どもたちは見向きもしませんが…)

 それはいつも、頭に乗せたバーキ(ざる)いっぱいに収穫した作物(芋や大根、人参など)の間に一枝か二枝、まるでかんざしでも飾るかのように挿して、帰ってくるのです。その姿を見つけたときの、うきうきした気持ちと幸せ感と共に、子どもの頃の自分が、鮮やかな映像となって蘇ります。

バライチゴ

バライチゴの花

野いちご狩り2013年

これは大人になってから教えてもらったことですが、ある日、畑からの帰り道、まだ青い実がつき始めたばかりのヤマモモの木を見つけた祖母が、その一枝に目立つ色の紐(何色だったかは忘れてしまいましたが)をリボン状に括り付けたのです。「それ何?」と聞くと「この枝は私が予約しましたよ」という意味なのだそうです。そうすれば、この枝には誰も手をつけない、村人の間の暗黙の了解だったようです。

 こういうのって、いいなぁ~!しかも、一本の木全部ではなく、”一枝”というのがまたいいですよね。古き良き時代のお話です。

 

2020年3月16日リンクURL