来週の水曜日、10月27日は旧暦の8月8日トーカチです。
辺野古ゲート前のマドンナ・島袋文子さんの米寿(数え年の88歳)のお祝いがあります。辺野古総合大学芸能部総出演でお祝いを盛り上げることになっています。皆さん!カリー付けにぜひいらしてください。
ウークイにはたくさんのごちそうをお供えします。ご先祖様ができるだけたくさんお持ち帰りできるようにとの配慮です。お餅に山海の珍味、お中元でいただいた品々もご先祖様への贈り物なのです。
沖縄は仏教ではないので、お供えのごちそうは精進料理ではありません。魚に豚肉もふんだんに使っています。今どきは、おさがりしたごちそうを子どもたち、孫たちが好んで食べてくれるようにと、出来合いのオードブルや、ケン〇〇〇ーフライドチキンなどをお供えする家庭も多いようです。それも決して悪くはないと思います。
でも、我が家はお餅も含めてすべて手作りしています。(料理上手な妹たちがいるので…感謝!)調理道具も祖母の時代から50年以上使っている年代物ばかりです。
いよいよ送り火を炊いて、お帰りになるご先祖様をお見送りします。ウチカビ(あの世のお金)を燃やして送り火とします。
お父さん、お母さん、おじぃーちゃん、おばあちゃん、ご先祖様!マタヤーサイ(また来年いらしてくださいね)
観光客を満載して渡嘉敷港に到着した高速艇・マリンライナーとかしき。
<ニチニチソウ> <ブーゲンビリア>
お盆の中日は割とのんびりと過ごしました。曇りがちで少し風がありましたが、海はキラキラを光っています。
幼いころからなじんだこの風景の中にいると、身体も心も緩んで穏やかな気持ちになります。ぬる~いお湯につかってダラ~ンとしている感じ、と言ったらいいでしょうか!
島に住む親戚が、アタイ小(家庭菜園)で作ったパパイヤやヘチマを届けてくれました。
ナーベーラー(ヘチマ)です。2個はすでに炒め物にして食べてしまいました。ぷっくり太って栄養満点といった感じです。愛情もたっぷり注いで育てたのでしょうね。
パパイヤも見事です。我が家の台所の窓から見えるパパイヤの木においしそうに実っていました。欲しい!と言ったらヘチマと一緒に届けてくれました。
一緒に写っているシーチキンの缶詰は、特に意味はありません。茶目っ気旺盛な我が妹が、私がカメラを向けているのを見て、冗談にちょこんと置いただけなんです。強いてこじつければ、沖縄はシーチキンの消費量全国一なんだそうです。パパイヤチャンプルーにもシーチキン使うもんね!
これも従弟が釣ってきたグルクン(タカサゴ)です。沖縄の県魚でもあります。すぐに調理できるようにと、ちやんと下ごしらえをして届けてくれました。
都会にいると、これらはすべてお金を出さなくては手に入りませんが、島には、山があり、海があり、畑があり、そしてお互いに思い合う人々がいて、つまり、自然が当たり前にそこにあるだけで、このように豊かな実りを私たちに与えてくれます。これこそ本当の豊かさではないだろうかと、ご先祖さまに感謝する旧盆中日の一日でした。