辺野古の工事は長引くほどいい? ~ 今日(4月24日)の辺野古

 今日も雨の予報の中辺野古へ。貸し切りバスの中は、いつもの通り水曜日の常連プラス県外からの参加者がお一人。

 4月から働き方改革の波及で辺野古行き貸し切りバスの料金が値上がり。なんと2倍近くになったという。かといって、わずかな年金を切り盛りして、辺野古へ通う人たちのバス料金を値上げするわけにはいかず、平和市民連絡会では、やむなく週6便のバスの運行を4便に減らすことになった。

 そのような逆境にもめげず、今日も元気に座り込む。

 県警や、防衛局の職員はレインコートを着ているのに、民間警備のテイケイの人たちは、決して雨具を装着しない(コロナ禍中、マスクもしなかった)。会社の方針なのだろうが、どんな経営理念なのか理解に苦しむ。幸いにして今日は我慢できる程度の小雨ではあるが…。

 神奈川県から参加した元教師の男性。発言を求められて、対峙する国、県、そして民間の警備をしている人たちに語り掛けた。

ここは日本ですか?この基地は日本を守るために造られているのですか?違いますよね。アメリカのを守るための基地ですよね。それを日本のお金でつくっている。私たちが納めている税金です。

 (辺野古関連の)警備費だけで年間2千7000億円もつかっているという。それがあなた方の給料。県警、防衛局の皆さんも給料をもらってここにいる。でも(抗議している)私たちは自腹でここにきているのです。その私たちが払っている税金があなたたちの給料になっている。それっておかしくないですか?」

 私たちを強制的に排除して中に入ったダンプが、基地の中で渋滞している。これらの車は核も貯蔵しているのではないかと言われる辺野古弾薬庫のすぐ側を通って、埋め立て現場へと向かうため、テロを警戒して、いちいち運転手を下ろし、運転席や積み荷、ダンプの底まで点検するため、渋滞になるのだそうだ。そんな場所へ、わざわざ莫大な環境破壊と工事費をかけて新しい工事用ゲートをつくったのだろうか。

 すると、その疑問に答えてくれる人がいた。「工事は長引けば長引くほど、ゼネコンはじめ建設業者の収入になる。(そしてそれが裏金となって政治家に戻ってくる)彼らにとって、工事は完成しなくてもいいのだ」と。そして、その結果に誰も責任をとらない。ホントにおかしな国である。

 

 

 

 

 

 

2024年4月25日リンクURL

 アートで抗議 ~ 4月17日の辺野古

 いつもの水曜日、辺野古へ到着した私たちを迎えたのは、大浦湾の生き物たちのSOSを表現したオブジェ。

 アートだから、どう受け取るかは見る人の想像力によるが、私には鋭い矢が何本も突き刺さった卵から、大浦湾で生き埋めにされている幾万の生き物たちの悲鳴が聞こえてくるようだった。

 

いま私にできることは、せめて週に一度でもゲート前に座り込み1分・1秒でもダンプを止め、埋め立てを遅らせることだけだ。

 

 

 

 

 

 この日、シカゴからゲート前にこんな手紙が届いた。

 そして、そのワークショップで子どもたちが描いた塗り絵のメッセージ。素直な子どもたちの感性が伝わってきて胸が熱くなる。

 東京からの参加者が持参したのは、さる6日、沖縄の集会に呼応して行われた東京での沖縄に連帯する集会(総がかり行動実行委員会主催)で使用されたバナー3枚。「今日はアートな行動日」だな!

 

 今日(17日)も3回の座り込みを終え、帰路の途中普天間基地の近くで頭上を横切るオスプレイにを目撃。昨年11月に起きた屋久島沖での墜落事故の原因を明かにしないまま飛行を再開した米軍・自衛隊、それを黙認する日本政府に怒りを感じる。

   テント横の花壇では、少し遅咲きのテッポウユリが清々しい。

 

 

 

2024年4月18日リンクURL

民意・自治・尊厳を守りぬく ~ 4月県民大行動 IN 瀬嵩浜 

知事と共に民意と自治の実現を!
不当判決・代執行を許さない!
県民は不条理の押し付けに屈しない!

 大雨・雷警報の発令で延期された4月の「辺野古県民田尾集会」が、14日、いつものゲート前ではなく、代執行による工事が進められている大浦湾を望む瀬嵩の浜で開催された。

 朝から小雨が降り続いたこの日。清明祭の季節でもあり、日程が延期されたことで、参加できなくなったという声も多く、結集が心配されたが、開会時間の11時にはさらに雨脚が強くなる中、1800人が集った。

 予定外に玉城デニー知事の参加が伝ええられると、拍手と歓声が上がった。

 登壇したデニー知事の第一声。「私は晴れ男です。ですから必ず晴れます!」。その言葉通り、知事の話の途中から雨が止み。逆にカンカン照りとなって、日よけの傘をささずにはいられない状況に。知事の笑顔が太陽を呼んだかのよう。

 国政野党を含むほとんどの政党が自衛隊を合憲とする中、国会議員時代から自衛隊容認派の玉城知事だが、「うるま市の自衛隊訓練場計画の撤回は、まさに結束して反対の声をあげた地域住民・みなさんの力。地元の声を沖縄全体で支え合うチムグクルが大事。米軍基地の上にさらにのしかかるような新たな自衛隊の基地は認められない」と力強く訴えた。

 さらに多くの登壇者が、うるま市の自衛隊訓練場計画を断念出せた住民の力に言及。

◇有権者代表として登壇した徳田博人琉大教授は「国がいくら権力をふるっても、市民が受け入れない権力に権威はない。いずれ撤回に追い込まれる」と。

若者代表の桑江優稀乃さんは、「海外の学生が沖縄に集い、ひめゆりの塔などを訪れた平和学習プログラムに参加。政府間の交流だけでなく、個人間で交流することも大事と感じた」と経験を語り、さんしんで自作の歌を披露。「子どもたちが笑顔で過ごせる社会を引き継いでいきたい」と笑顔でアピール。 

◇辺野古ブルーのカヌー隊で活動する小学校教師の松川博之さん。「辺野古基地への抗議は、直接ゲートへの座り込みだけでなく、各地でのスタンディング、戦争体験の語りなどいろいろな方法があり、みなさんがそれぞれで実践している。自分の暮らしの中で、無理なくできることをやることが大事」と、誰にでもできることがあると、自らの日々の実践を語った。

 

 各政党代表、国会議員代表などのあいさつの後、最後に現場部長の山城博治さんが行動提起。「うるま市で自衛隊訓練場計画を市民の力で撤回させた。これは、辺野古での闘いが、それそれの地域に届いて行く証し。

 土地規制法が県庁や那覇市役所まで対象になるという。なんで県民が県庁や市役所を使うのに、いちいち国の許可が必要なのか?まるで植民地ではないか!ワッター島ヤ、イッタアームンヤアランドー!」と拳を振り上げ、博治節を炸裂させた。

 集会は予定より30分オーバーし、最後に大会アピールを採択して閉会した。

集会アピール(抜粋)

 沖縄への過重な基地集中で、県民は基地から派生する事件、事故、騒音、環境破壊に悩み苦しみ続ける生活を強いられている。しかし、県民は決してあきらめない。屈しない。民意と自治と尊厳を守り抜く運動の取り組みの先に「平和で誇りある新時代沖縄」の実現がある。最高裁の不当な判決を乗り越え、辺野古断念とオスプレイ配備撤回をデニー知事とともに政府に求め、「沖縄を二度と戦場に挿せない」と、声をあげ続けていこう!

 

 

2024年4月16日リンクURL